2010年 09月 25日
尖閣諸島問題を考える② |
領土は国家の主権にかかわることであり、これをあいまいにすることは許されない。
日本政府と民主党は「領土問題は存在しない」とオウム返しにするだけでなく、世界にもっと以下のような事実関係をアピールすべきである。中国側の「固有の領土」という言い分と比較すればどちらに道理があるかは明らかだ。
尖閣諸島(中国語名は釣魚島)は、古くからの無人島で、1895年1月に日本領に編入されている。
1884年に日本人の古賀辰四郎が尖閣諸島をはじめて探検し、翌85年に日本政府に同島の貸与願いを申請。日本政府は現地調査をおこなったうえで1895年1月14日の閣議決定によって日本領に編入した。これが尖閣諸島にたいする最初の領有行為であり、それ以来、日本の実効支配が続いている。
国際法上、無人島は最初に占有した国の取得が認められる。日本の領有に対し1970年代まで75年間、中国を含め、外国から異議がとなえられたことは一度もなく、日本の領有は国際法上も正当なものである。
中国が尖閣諸島の領有権をにわかに主張しはじめたのは1970年代に入ってから。尖閣諸島周辺の海底に石油・天然ガスが大量に存在する可能性がでてきたことが背景にある。中国が領海法に尖閣諸島を中国領と書き込んだのは92年で、それまでは中国で発行された地図にも、尖閣諸島は中国側が「領海」とする区域の外に記載されていた。
資源がありそうだからと、にわかに「固有の領土」などというご都合主義が通用するものではない。彼らの声の大きさは筋が通らない故の自信のなさのあらわれだろう。
中国側の言い分は以下のようなもの。
釣魚島は国際法上、争う余地のない主権を有していることは、国内外の大量の史料が実証している。中国は14世紀に最も早くこの島々を発見し、最も早く命名したことで、いち早くその主権を得て実効支配した。明代の1562年に作られた「籌海図編」の沿岸防衛範囲の中に「釣魚嶼」「黄尾山」「赤嶼」が入っている。1863年の「皇清中外一統輿図」は「釣魚嶼諸島」を大清国の領土であると示し、台湾に付属する島として管轄していた。日本は1895年1月、甲午戦争(日清戦争)に乗じた閣議決定によって釣魚島を占領した。同年4月の馬関条約(下関条約)によって釣魚島は「台湾と付属の島々」の一部として日本に割譲させられた。
ならば、なぜ戦勝国であるのに、戦後処理の時に、それを主張せずに、指をくわえていたのだろうか?
日本政府と民主党は「領土問題は存在しない」とオウム返しにするだけでなく、世界にもっと以下のような事実関係をアピールすべきである。中国側の「固有の領土」という言い分と比較すればどちらに道理があるかは明らかだ。
尖閣諸島(中国語名は釣魚島)は、古くからの無人島で、1895年1月に日本領に編入されている。
1884年に日本人の古賀辰四郎が尖閣諸島をはじめて探検し、翌85年に日本政府に同島の貸与願いを申請。日本政府は現地調査をおこなったうえで1895年1月14日の閣議決定によって日本領に編入した。これが尖閣諸島にたいする最初の領有行為であり、それ以来、日本の実効支配が続いている。
国際法上、無人島は最初に占有した国の取得が認められる。日本の領有に対し1970年代まで75年間、中国を含め、外国から異議がとなえられたことは一度もなく、日本の領有は国際法上も正当なものである。
中国が尖閣諸島の領有権をにわかに主張しはじめたのは1970年代に入ってから。尖閣諸島周辺の海底に石油・天然ガスが大量に存在する可能性がでてきたことが背景にある。中国が領海法に尖閣諸島を中国領と書き込んだのは92年で、それまでは中国で発行された地図にも、尖閣諸島は中国側が「領海」とする区域の外に記載されていた。
資源がありそうだからと、にわかに「固有の領土」などというご都合主義が通用するものではない。彼らの声の大きさは筋が通らない故の自信のなさのあらわれだろう。
中国側の言い分は以下のようなもの。
釣魚島は国際法上、争う余地のない主権を有していることは、国内外の大量の史料が実証している。中国は14世紀に最も早くこの島々を発見し、最も早く命名したことで、いち早くその主権を得て実効支配した。明代の1562年に作られた「籌海図編」の沿岸防衛範囲の中に「釣魚嶼」「黄尾山」「赤嶼」が入っている。1863年の「皇清中外一統輿図」は「釣魚嶼諸島」を大清国の領土であると示し、台湾に付属する島として管轄していた。日本は1895年1月、甲午戦争(日清戦争)に乗じた閣議決定によって釣魚島を占領した。同年4月の馬関条約(下関条約)によって釣魚島は「台湾と付属の島々」の一部として日本に割譲させられた。
ならば、なぜ戦勝国であるのに、戦後処理の時に、それを主張せずに、指をくわえていたのだろうか?
by tosahiro-k
| 2010-09-25 16:21
| その他