2010年 10月 31日
合築図書館検討委雑感 |
全国に前例のない県市一体型図書館整備の検討委。10月30日に第1回目の会合が始まった。月1回のペースで1月〜2月頃には中間報告を出さなければならないというのだから、無茶苦茶である。
この日は異例の土曜開催。何としても10月中開催にこだわった県教委の執念の賜物だが、唯一の図書館建築家の先生が台風で飛行機に乗ってくれなかったのは誤算だった。それにしても職員の超勤代がバカにならないのではないだろうか。
さて、この日の議題は合築と単独の比較検討ということになっていた。本音で検討する気はなく、追手前小跡地、合併特例債ありきで他に選択肢はないわけだが、一応議会で「これから検討委で議論してもらう」と言ってきた手前、比較検討を形だけでもしないわけにはいかなかった。
討議では委員から、想像していた以上に厳しい意見が続出して、拙速な合築ありきとは一線を画するものになり、県教委のもくろみとは異なる流れになった(2人のぞく)。
この2人というのは、川田土佐町教育長と委員長になった宮地氏。冒頭、県教委の意をくんで委員長推薦の動議を発したのはこの川田氏だった。宮地氏は元県教育委員長で、県教委と二人三脚でずっときて、こまいことはあれこれ言うが、結局は忠実に県教委のやることに沿う人である。
露骨だったのは川田氏。AとBの二つの別の施設が一カ所にくると利便性が高まる、前例がないのをチャレンジしてこそよい住民サービスができる、県教委がやると(充実させると)言っているじゃないか・・・
利便性については二世帯住宅型と勘違いをしているのだろうか。二世帯型ならそう言えなくもないかもしれないが、閲覧室も書庫やカウンターも一つに統合して、一世帯に同居するという話であり、住民にとれば2つある施設が1つになるだけ。利便性は下がる。前例のないことにチャレンジするために、じっくり議論する時間を保障していないことが最大の問題であることを理解していない。拙速に飛びつくのは無謀という。知事や県教委がやると言っているので信じましょう的な発言に至っては噴飯もの。
図書館問題ではやたら「信じる」とか「思いを持ってやっている」とかいう感情的、観念的な言葉を県側が乱発するのが気になる。
主観的な「思い」だけでうまくいけば世話はない。行政がその手のことを言う時は、結局それしか言うことがなく内容が伴わないことの裏返しだ。これまでさんざん全国最下位の資料費に象徴されるように長期に放置しておいて、今更信じろといってもむなしい。
看過できないのは、宮地委員長の、のっけから公平な委員会運営を投げ出して、合築へと露骨に誘導する姿勢だ。いくら建前とはいえ、合築と単独を比較検討する会の場で、議論の流れが思わしくないからかもしれないが、「合築か単独を決めるのは議会、この委員会が決めるのではない」とか、「この委員会の役割は一体t的図書館をつくる場合の構想をつくること」みたいな発言は、あんまりではないだろうか。「バカ正直」にもほどがある。
宮地委員長に公平な議論を求める要望などアクションを起こしたほうがいいかもしれない。
この日は異例の土曜開催。何としても10月中開催にこだわった県教委の執念の賜物だが、唯一の図書館建築家の先生が台風で飛行機に乗ってくれなかったのは誤算だった。それにしても職員の超勤代がバカにならないのではないだろうか。
さて、この日の議題は合築と単独の比較検討ということになっていた。本音で検討する気はなく、追手前小跡地、合併特例債ありきで他に選択肢はないわけだが、一応議会で「これから検討委で議論してもらう」と言ってきた手前、比較検討を形だけでもしないわけにはいかなかった。
討議では委員から、想像していた以上に厳しい意見が続出して、拙速な合築ありきとは一線を画するものになり、県教委のもくろみとは異なる流れになった(2人のぞく)。
この2人というのは、川田土佐町教育長と委員長になった宮地氏。冒頭、県教委の意をくんで委員長推薦の動議を発したのはこの川田氏だった。宮地氏は元県教育委員長で、県教委と二人三脚でずっときて、こまいことはあれこれ言うが、結局は忠実に県教委のやることに沿う人である。
露骨だったのは川田氏。AとBの二つの別の施設が一カ所にくると利便性が高まる、前例がないのをチャレンジしてこそよい住民サービスができる、県教委がやると(充実させると)言っているじゃないか・・・
利便性については二世帯住宅型と勘違いをしているのだろうか。二世帯型ならそう言えなくもないかもしれないが、閲覧室も書庫やカウンターも一つに統合して、一世帯に同居するという話であり、住民にとれば2つある施設が1つになるだけ。利便性は下がる。前例のないことにチャレンジするために、じっくり議論する時間を保障していないことが最大の問題であることを理解していない。拙速に飛びつくのは無謀という。知事や県教委がやると言っているので信じましょう的な発言に至っては噴飯もの。
図書館問題ではやたら「信じる」とか「思いを持ってやっている」とかいう感情的、観念的な言葉を県側が乱発するのが気になる。
主観的な「思い」だけでうまくいけば世話はない。行政がその手のことを言う時は、結局それしか言うことがなく内容が伴わないことの裏返しだ。これまでさんざん全国最下位の資料費に象徴されるように長期に放置しておいて、今更信じろといってもむなしい。
看過できないのは、宮地委員長の、のっけから公平な委員会運営を投げ出して、合築へと露骨に誘導する姿勢だ。いくら建前とはいえ、合築と単独を比較検討する会の場で、議論の流れが思わしくないからかもしれないが、「合築か単独を決めるのは議会、この委員会が決めるのではない」とか、「この委員会の役割は一体t的図書館をつくる場合の構想をつくること」みたいな発言は、あんまりではないだろうか。「バカ正直」にもほどがある。
宮地委員長に公平な議論を求める要望などアクションを起こしたほうがいいかもしれない。
by tosahiro-k
| 2010-10-31 03:00
| 取材こぼれ話