2011年 12月 25日
いにしえのSONYを振り返る TCM-5000 |
なんだかんだとSONYのよき時代の頃の製品が手元にあるので、もう少し紹介してみよう。
TCM-5000 たぶん生産中止のはず。定価は結構値は高い。5万円、いやもっとしたかも。
まったくのプロ機というか、業務用。モノラルの3ヘッドで、イヤホンでモニターすれば録音の失敗はない。内臓マイクとモニタースピーカー付きなので、これ一台でかなりのことができるし、ミニジャックだが、2本の外部マイクをつないでミキシングもできる。オートレベル、無音の時はテープが止まるなんとかという機能もあった。そして得意の丸形メーター!電源は単2が4本でした。
耐久性は高いし、少し前まで、SONYのテープレコーダ系の修理は、定額制で素晴らしいアフターサービスだった。この時代のSONYが懐かしい。最近まで高知市議会はこの機械を議事録作成用に使ってましたよ。
音楽用ではないので、メタルテープなどには対応しない。ボディはプラスチッキーであまり質感はよくないが、ラバーをまいたレベルのつまみ、テープを操作する各ボタンの感触は絶品。タン!という小気味よいアクションは信頼性が高い。再生している時には再生ボタンが押し込まれているので、暗がりでの手探りでも間違いにくいし、各ボタンには触って分かる凹凸がついていて、テープ起こしもはかどるというものだ。
先日、視力障害の方に、ICレコーダーで録った音源を渡す必要が生じたので、カセットテープにダビングするために久しぶりに使った。視力障害者は、つるっとしたCDRや形のないファイルでは使いにくく、カセットにして渡したほうが使いやすいという。故にカセットを愛用している視力障害者はまだまだ多い。
TCM-5000。視力障害者にこそ使ってほしい名機だった。
by tosahiro-k
| 2011-12-25 00:08
| オーディオ