2012年 12月 17日
総選挙雑感 |
ベルリンの壁かアラブの春か。
16日に投票された衆議院選挙では民主党政権が音を立てて崩れる様を目の当たりにした。予想されてはいたのだが、ここまで無惨に政権が崩壊するとは、正直驚かされた。
一方で自民党は118議席から294議席に大躍進、雪崩現象が起きたようにみえる。ただ、注意深く見ると、有権者の意思=民意は単純に自民党を支持したわけではないことが読み取れる。
自民党の県内比例票は今回およそ8万5000票。3年前の前回選挙から2万票以上票減らし、得票率もほぼ横ばいである。ちなみに民主党は今回4万6000票余で、前回の16万7000票という空前の票から文字通り激減させた。
民主党に愛想を尽かした有権者が、維新、みんな、未来という「第三極」と共産に流れた構図になっている。このような有権者の動向と連関せずに、自民党がここまで圧勝してしまうのは、民意を反映しない選挙制度の故だろう。
要は今回の選挙で示された国民の意思=民意は、民主党への不信任という、その一点に尽きたのではないか。
自民党に投票した有権者も、反民主・反自民の受け皿と見なして維新に投票した有権者も、原発の推進や国防軍を本当に望んでいるわけではないだろう。まして高知の自民党候補は全員TPP参加反対まで公約していた。
有権者の願いと選挙の結果には大きな乖離が生じた。新政権と国民の矛盾は激化せざるを得ないし、新政権に日本の行き詰まりを打開する処方箋は書けない。国民的な共同と運動を真剣に広げ、暴走を食い止めなければならない。夏には参議院選、歩みは止めない。
16日に投票された衆議院選挙では民主党政権が音を立てて崩れる様を目の当たりにした。予想されてはいたのだが、ここまで無惨に政権が崩壊するとは、正直驚かされた。
一方で自民党は118議席から294議席に大躍進、雪崩現象が起きたようにみえる。ただ、注意深く見ると、有権者の意思=民意は単純に自民党を支持したわけではないことが読み取れる。
自民党の県内比例票は今回およそ8万5000票。3年前の前回選挙から2万票以上票減らし、得票率もほぼ横ばいである。ちなみに民主党は今回4万6000票余で、前回の16万7000票という空前の票から文字通り激減させた。
民主党に愛想を尽かした有権者が、維新、みんな、未来という「第三極」と共産に流れた構図になっている。このような有権者の動向と連関せずに、自民党がここまで圧勝してしまうのは、民意を反映しない選挙制度の故だろう。
要は今回の選挙で示された国民の意思=民意は、民主党への不信任という、その一点に尽きたのではないか。
自民党に投票した有権者も、反民主・反自民の受け皿と見なして維新に投票した有権者も、原発の推進や国防軍を本当に望んでいるわけではないだろう。まして高知の自民党候補は全員TPP参加反対まで公約していた。
有権者の願いと選挙の結果には大きな乖離が生じた。新政権と国民の矛盾は激化せざるを得ないし、新政権に日本の行き詰まりを打開する処方箋は書けない。国民的な共同と運動を真剣に広げ、暴走を食い止めなければならない。夏には参議院選、歩みは止めない。
by tosahiro-k
| 2012-12-17 19:59
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