韓国でプリペイドSIMカードを使う |
そこで2016年GWの5日間のソウル・光州の旅から、現地のプリペイドSIM=EGSIMを調達することにした。
日本での準備について
端末はドコモgalaxy S5。ウラ蓋が開けられてバッテリーを交換できるため海外旅行に適しているので愛用している。
①ドコモショップで事前にSIMカードロック解除しておく。手数料が確か1500円。それが前提になる。なおネクサスなどSIMフリー端末には不要。
②EGSIMのアプリを入れておく。
韓国でカードを購入する
到着した金浦空港。到着フロアにコンビニがない。3階にセブンイレブンがあるが、SIMは置いていない。
しかたないので空港鉄道へと歩いていくと改札前にGS25がある。ここで1G、デュアルと書かれたカードを30000W(約3000円)で購入。買う時に店員さんに「ヒューデッポン(携帯電話)は何?」と聞かれる。iPhoneのナノSIMかどうかを確認しているのだろう。ナノSIMは35000Wでなぜか割高だった。
設定
金浦空港駅改札前のベンチで設定作業にはいる。ここでは強くないが無料WIFIがつながる。電源を落としウラ蓋をあけてドコモのSIMを抜くが、ちゃんと仕舞っておかないと後で泣くことに。
EGSIMをマイクロカードのサイズに手で切り離して挿す。ドコモのカードより、きつめなので、SIMソケットから抜く時に少し苦労した。
電源を入れアプリに買ったカードに記載されている010からはじまる番号(現地の電話番号はこれになる)を入れるとドイツ語の設定画面にジャンプ。なぜにドイツ語?と思いながら、日本語に翻訳し、電話番号、SIM固有の番号(カードに記載されている三桁の番号)、使いはじめる日付け、メールアドレス(日本で使っているGmailで可能)、を書き、パスポートの写真(パスポート番号と顔写真が見えるように)を添付して送信する(パスポートの写真は慌てないために日本で撮っておくほうがいいと思う)。
これで設定完了のはずだが、妙におかしい。SIM固有番号を正しく書き込んでも赤字のアラートが出て「番号が違う」みたいなことを何度やっても言ってくるが、番号は三桁で間違いようがない。
アプリがいけないのか?と思いアンインストールして再ダウンロードするが変わらず。それでも赤字のアラートが出るが、めげずに何度も頭にきて送信していると、KTのアンテナが立ち、ハングルでSMSがくるなど、なんか開通したような気配もあるので、次はAPNの設定に行く。
「その他のネットワーク、モバイルネットワーク、APN」から入る。galaxy S5の場合、APNリストは空だったので、+で新規作成。すべて手入力になる。面倒だがしかたない。
画面表示は、NAME(名前)、 APN(APN)、 MMSC(MMSC)、MCC(携帯国番号)、MNC(通信事業者コード)に対応している。
一瞬繋がったような気がしたが、やはりなんかおかしい。インターネットは繋がっていないようだ。それでは電話は?
韓国国内に発信すると、ハングルマルで、何やらアナウンスがあり(聞き取れなかった)、ビービービーと激しい呼び出し音的なものが鳴る。てっきり韓国の電話ってこんな呼び出し音なのかと思って鳴らしていると、しばらくすると切れる。あちこちかけるが、どこにかけても同じで繋がらない。どうやら電話もアウトのようだ。
改札前で30分以上一心不乱にスマホをいじる姿は異様だったと思う。時間も無駄になるのでここは諦めて、市内に移動。夜に飛び込みで入った北倉洞のゲストハウスで少し落ち着いてきた。WIFIもつながるので(去年よりも無料で繋がるWIFIは確実に増えている感じ)、ダメ元で再度設定する。今度はアプリからではなくクロームから http://m.egsimcard.co.kr/ の設定画面に入る。日本語を選択し、前述の情報を入れパスポート写真を添付して送る。
今度は「SIM固有の番号」のところにアラートが出ず、「この番号は有効です」みたいな表示が出た。とてもスムースに進行。「おっ、これはいけるのではないか」と思っていると、ほどなくSMSが来だし、インターネットも繋がりはじめた。
鬼門はアプリから入って設定しようとしたことだった。ドイツ語のページに飛ぶこと自体がおかしかった。上記リンクから設定画面に入れば、難なく繋がる。
なおこの認証は人がやっているようで月曜日~金曜日:9:00~22:00、土曜日・日曜日・祝日:9:00~18:00。終わりの時間を過ぎると翌朝にこける。
データ通信のコース選択
アンテナにはLTEは立たず、Hばかりであまり速くはないが、まあ実用範囲。地図をみたりグーグルで検索したり、朝日新聞や産経新聞デジタルを読んだりするのがメインだが、それなりに使える。光州では3Gが出た。
開通後はアプリから入っても正常なので、インターネットパッケージに入っていき、1G16500Wを買う。この時点での残高は音声13500W、データ1G16500Wとなっている。新たに買うわけではなく、始めに買った30000Wの範囲内でデータ分、音声分と分けているようだ。インターネットパッケージを買うとかなりデータ料が割安になる。
データはいらないが音声電話を現地でバンバンかける人は、インターネットパッケージを買わない、あるいは500MB=5500Wにして音声を24500Wにするというもあり。音声をほとんどしない人はインターネットパッケージ2G22000W、音声8000Wという手もあると思う。ただカードは「1G」となっているわけで、本当に2Gが使えるのかという疑問もあるなど不安面はないことはないが、インターネットパッケージ分はデータ料が安くなるので、たぶんそういうことなんだと思う。
残高確認
5日間の滞在、ホテルはWIFIがつながった環境で帰国直前の残高は以下。音声は少し余ったが、データは九割近くを使い切った感じ。残量のことは気にせずに好きなだけ使った結果である。音声は2件しかかけることができず、もう少し使いたかった。https://www.egsimcard.co.kr/jpn/myaccount/check-balance-usage.asp
残高はこのページに電話番号を入れると出てくる。
まとめ
設定さえできれば、ドコモの1DAY海外パケより、使える量が比べものにならないくらい多いし安い。電話番号が現地番号になるので日本からの電話は受けることができないが、それでいい人は韓国内にかける分は地元料金でかなり安い。足りなくなったら再チャージして、またインターネットパッケージと通話で割り振ることもできるはず(今回はしていないが)。
WIFIルーターや予備バッテリーをゴロゴロと持って回るのは「美しくな」くて嫌だし、電話はドコモのローミングになるのでかなり高くなってしまう。
プリペイドSIMなら、使い慣れた自分のスマホで現地で電話を気軽にかけられるし(1秒4W、1分24円くらい)、何よりインターネットやコネストの現地地図などをデータ残量をきにせず使えるのは、何者にも代えがたく、いいですよ。
自分の場合は、ネット地図を頻繁に見たり、ネット検索、FBなどを我慢せずに使うと1日200MBくらいが目安になる感じだった(宿にはWIFIがあるとして)。設定に少し苦労したが、要領は覚えたので、次回からは1週間以内なら現地SIMをバシバシ使うつもり。そこまでデータを使わない人が2日程度ならば「海外1DAYパケ」でいいかもしれない。
追記 関空に戻り、「さあドコモに差しかえよう」と思って探すが、ドコモSIMがない(T_T)。SIMカードは小さいのでなくしやすい。抜く時にしっかりケースに入れて保管すること。
結局、SIM再発行料が2000円、SIMロック解除料1500円、カード3000円と結構高い買い物になってしまったが、次回からは3000円で済む。これも授業料ですね。