2017年 06月 30日
お城の見えるマンション |
西敷地は、土佐経済同友会の要望どおりに着々と進んでおり、この図面の学生寮を「お城の見える」高級マンションにして、その一部を「移住者用」の賃貸部屋とすることで既に話はできてる感触です。
外部委員による検討委員会に高知市から示されていた前提条件の「事業用定期借地権」が、どさくさに紛れてプロポの公募方針では、一般定期借地権を排除しない「定期借地権」に、いつのまにか変わっていました。
事業用定期借地権であれば、住宅はできませんので、明らかにマンションに門戸を開くためと思われます。
ただ、これまで市が取り入れるとしてきたはずの11機能は事業用定期借地権を前提にして議論してきたために、マンションに該当する項目は含まれていません。ですからこれをマンションにするのには、相当な無理がありますが、押し込むために、Aランクが「2つ」は入っていれば、あとは何を入れるのにも制限なしという公募方針にしています。だから「事業用定期借地権」ではだめで居住できる一般定期借地権でなければならなかったというわけなのでしょう。
一般定期借地権は、外部委員に依頼した利活用委員会での前提条件ではなかったので全く議論されていないのですが、最終段階でどさくさに紛れてすり替えられていました。
結局、この同友会の案が、そのまま進んでいるだけにしかみえませんね。
議会経文委の、わずかな時間の質疑では議員の認識はピンぼけで、借地権のことなども核心を突く質疑はありませんでした。まあ、質疑があったとしても、単なる報告ですので、執行部は聞き置くだけなのですが。
結局、加計の「広域的」みたいな感じですね。そしてこれも「おしりが決まっている」感じで、やたら今年度中の契約にこだわってます。市側に慌てる理由はなく、実務的にはかなり無理があるにもかかわらず。
8月には公募が開始されます。
結局は検討委員会の報告すら、かなぐり捨ててしまいました。
最大の問題は、これほど何の議論もされていない半世紀もの借地権設定が、市民の側に何ひとつ計画の具体案をチェックして、歯止めをかける機会が現状では皆無なことです。
議会の議決は不要で白紙委任、契約後に事後報告。ここまでひどい話は、高知市政上かつて聞いたことがありません。高知市役所に前川は、いないでしょうね。
by tosahiro-k
| 2017-06-30 22:13
| 取材こぼれ話