プロトレックが壊れた |
使用しているのはPRT-30という高度計付きの初期モデル。高度計なしの登山はあり得ないほど密着して使ってきた。時計をはめたままヤブこぎや岩登りもだいぶやったので、傷だらけだが、機能に問題はなくまだまだ使えると思っていたのだが・・・。
高度計を使う理由
①山を高低差で、立体的にとらえやすくなるため、行程の全体像が把握しやすい。地形図だけだとじっくり読図しないと平面的になりがちであるが、高度計がかなりサポートしてくれる。結果的に読図能力も上がる。
②地形が単調でどうしても読図では現在位置が判断できない場合(視界の利かない沢の中や一本調子の尾根、斜面の途中など)、ドンぴしゃで現在地がわかる。これは特に沢登りの時には大きな武器に。
要するに読図がヘボなものほど高度計を使えというのが結論。ただいくら高価な時計を買っても、外気圧にあわせて誤差の調整をしなければ無益。これをできない人が結構多い。誤差の調整しないまま、「高度計が狂っている」「使えない」などとと言ってる人がかなりいるが、入山口で調整すれば、かなりの精度で十分実用になる。
さてウチのプロトレックのトラブルだが、ボディにバンドを付ける穴が劣化で欠けてしまった。この部分は樹脂製。ここには外力が集中してかかるわけで、この時計のウィークポイントだ。ヘビーな使用を想定する登山用の時計であれば、この部分は絶対メタルにすべきだった。
修理が可能かカシオ(広島)に問い合わせる。クリスタルガラスと一体になったケースごとの交換になるが、部品の在庫はないと断られた。で、HP上でこの手のカシオの時計の修理を専門にやっている業者に問い合わせると(東京)、部品は入手できるが(東京にはあるらしい)電池交換、送料込みで12000円くらいかかるとの見積(その後、やはり部品はなかったと連絡があった)。バンドも切れたのであわせるとこの時計を再び使うのに15000円いることになるが、そのの価格だと新品で現行機種に手が届いてしまうので断念し、オークションで同型機の中古を狙うことにする(幸い格安で落札できた)。
時計本体に全然問題ないのに、ガワのプラスチックがポロッと欠けただけで使えないというのは納得できない。デジカメでも同じようなことがあった。PENTAXの43WRという防水カメラの樹脂製の電池蓋が劣化で欠け、ニコンクールピクス3100の電池蓋も割れた。部品が入手できなければ電池がはまらずにオジャン。とにかく最近のペラペラのプラチッキーな製品はダメ。耐久性よりデザインばかりが優先されている。メーカーは蓋の強度が不足した設計ミスであることは十分承知しているわけで、せめて良心があるなら、蓋を別途増産してストックしておくべきだ。
最近のプロトレックの巨大化は勘弁してほしい。時計があまりにも出っ張っているのでザックを担ぐ時ひっかかる。自分のPRT-30は、ツインセンサーで比較的薄いほうだが、それでもよくひっかかる。PRT-30が限界でこれ以上デカイのはペケだ。スントやバリゴなど外国製のもデカイ。国産のカシオならせめてシンプルなモデルを出してほしいのだが、現行のカシオの高度計付き機種は、方位センサーや太陽電池まで装備してまさに牛乳瓶の底。デカすぎ。金属ボディでしっかり作った、シンプルなモデルがあれば絶対買うのに。
PRT-30にはないので電子コンパスの方位機能というものは使ったことないんだけど、あれは実用になりますか?コンパスを使いながら方位を維持して尾根を下るのであれば、通常のシルバコンパスを首にぶら下げてルートをとるほうがずっと確実な気がする。どなたかこの機能使ってる方いたら感想を教えてください。