2007年 08月 15日
東洋町のその後 |
高レベル放射性廃棄物最終処分場の是非を唯一の争点にたたかわれた東洋町長選挙から4ヶ月。地元からは強烈な不協和音が聞こえてくる。
自分は4月に選挙取材で東洋町に数回入った程度のよそ者なので、町長派、反町長派のそれぞれの言い分を聞いても、どこに真実があるのか、伺い知れない部分があるのだが、事実として判明しているのは沢山カラーが出るに従い、選挙で沢山氏を支えた町内の支援者が続々と離反していること。その言い分は、選挙会計の不透明さ、沢山氏が「選挙は俺の力で勝った、後援会の力ではない」と独断専行で町民を省りみず、外部にええカッコしいばかりしているというようなものだ。そして「ぷらっと高知」問題で県を強く批判していたグループに属する方々が強力に沢山氏を支援しているあたりだろうか。
沢山氏のブログ「ヤスタロウの東洋町日誌」を読むと、だいたいそのあたりの雰囲気はつかめると思うが、これを読んですごく気になるのは、言い方のトゲというかきつさ。次々と敵を作って攻撃する手法は、町民の代表たる町長が外向けに書くものとしてはいかがなものかという印象は持った。
自分は高知市民なので、投票権はなかったが、この町長選での自分としての判断基準は、処分場誘致を許さないという一点だけだ。これまでの沢山氏の室戸市議時代の言動や、「橋本大二郎の闇の真相」出版のうさんくささを多少でも知っていれば、到底彼に町政を任せるという判断などにはならない。だから処分場反対派の統一候補に沢山氏が決まったと知った時はかなり失望した。沢山氏の全容を町民が知れば負けるのではないかと思ったから。まるでトロイの木馬ではないかと。
しかし、選挙戦が超短期戦だったこともあり、この心配は杞憂に終わり、沢山氏は圧勝した。この町長選は処分場に○か×かの住民投票だったわけで、○が田嶋氏で、×が沢山氏というマーキングだった。ただそれだけのことだった。もし自分に投票権があったなら「鼻をつまんで」沢山氏に入れた。
であるからして、4月28日の投票結果が出た瞬間に、多数の東洋町民にとって沢山氏は「御役ご免」なわけで、時間が経過し沢山カラーを打ち出せば打ち出すほど、町民との乖離は拡大していくことになる。この乖離を埋めるには、町民が、しっかり町政について意見をたたかわせる選挙をもう一度するしかないような気がしている。町政正常化のためにも、このような流れがでてくることを期待したい。
話は変わるが、沢山氏を高く評価している方のブログで、革新政党は護憲でなぜまとまらないのかと言い、「共産党の独善的体質」が護憲派結集の障害であるかのような飛躍した批判が繰り返されているのを最近よく目にする。そりゃ共産党にしても課題は山積しているわけだが、数議席しかない小政党がくっつこうが、離れようが、巨大な2大政党キャンペーンの洪水の中で、大きな影響はないだろうし、選挙目当てに無理にくっつけたとしても逆に没個性になり主張が分かりにくくなり、トータルで護憲の議席は減るだけではないだろうか。
たとえば東京で、社民が出さずに共産を推薦すればよかったということなんでしょうかね。でもそれなら共産党のせいにするのもおかしな話しだし・・・・
今回の参院選は共産・社民が「じり貧」だったが、互いを攻撃するようなことはしていなかったし、逆にどこからも相手にしてもらえず既成護憲政党攻撃に終始した9条ネットが燦々たる結果(新社会党時代には100万票近くあったが、今回27万票)に終わった。選挙は選挙で競い合ったらいいのでは。それより運動面、国民投票にむけての広大な統一戦線を構築するほうがずっと重要だと思う。
ひょっとすると今回の選挙で護憲派が押し込まれたと思っているのだろうか。安倍首相の「戦後レージム脱却」路線を有権者は否定し、改憲を声高に叫ぶ靖国派は震え上がる結果になった。高知でもそうだったが、民主の候補はゴマカシではあるが「9条を守る」と「公約」した候補も多かった。つまり今回の選挙は、共産・社民の議席は多少減ったが、護憲派は重要な前進をし、国民投票に二の足を踏ますに十分な選挙結果だった。そこにもっと自信を持ってもいいんではないですかね。
訂正 新堀川問題の活動をしているグループの方から、沢山氏を支援している者はうちとは一線を画しており、一緒にしてもらっては困るとの申し入れがありましたので、該当部分を削除しました。お詫びして訂正いたします。
自分は4月に選挙取材で東洋町に数回入った程度のよそ者なので、町長派、反町長派のそれぞれの言い分を聞いても、どこに真実があるのか、伺い知れない部分があるのだが、事実として判明しているのは沢山カラーが出るに従い、選挙で沢山氏を支えた町内の支援者が続々と離反していること。その言い分は、選挙会計の不透明さ、沢山氏が「選挙は俺の力で勝った、後援会の力ではない」と独断専行で町民を省りみず、外部にええカッコしいばかりしているというようなものだ。そして「ぷらっと高知」問題で県を強く批判していたグループに属する方々が強力に沢山氏を支援しているあたりだろうか。
沢山氏のブログ「ヤスタロウの東洋町日誌」を読むと、だいたいそのあたりの雰囲気はつかめると思うが、これを読んですごく気になるのは、言い方のトゲというかきつさ。次々と敵を作って攻撃する手法は、町民の代表たる町長が外向けに書くものとしてはいかがなものかという印象は持った。
自分は高知市民なので、投票権はなかったが、この町長選での自分としての判断基準は、処分場誘致を許さないという一点だけだ。これまでの沢山氏の室戸市議時代の言動や、「橋本大二郎の闇の真相」出版のうさんくささを多少でも知っていれば、到底彼に町政を任せるという判断などにはならない。だから処分場反対派の統一候補に沢山氏が決まったと知った時はかなり失望した。沢山氏の全容を町民が知れば負けるのではないかと思ったから。まるでトロイの木馬ではないかと。
しかし、選挙戦が超短期戦だったこともあり、この心配は杞憂に終わり、沢山氏は圧勝した。この町長選は処分場に○か×かの住民投票だったわけで、○が田嶋氏で、×が沢山氏というマーキングだった。ただそれだけのことだった。もし自分に投票権があったなら「鼻をつまんで」沢山氏に入れた。
であるからして、4月28日の投票結果が出た瞬間に、多数の東洋町民にとって沢山氏は「御役ご免」なわけで、時間が経過し沢山カラーを打ち出せば打ち出すほど、町民との乖離は拡大していくことになる。この乖離を埋めるには、町民が、しっかり町政について意見をたたかわせる選挙をもう一度するしかないような気がしている。町政正常化のためにも、このような流れがでてくることを期待したい。
話は変わるが、沢山氏を高く評価している方のブログで、革新政党は護憲でなぜまとまらないのかと言い、「共産党の独善的体質」が護憲派結集の障害であるかのような飛躍した批判が繰り返されているのを最近よく目にする。そりゃ共産党にしても課題は山積しているわけだが、数議席しかない小政党がくっつこうが、離れようが、巨大な2大政党キャンペーンの洪水の中で、大きな影響はないだろうし、選挙目当てに無理にくっつけたとしても逆に没個性になり主張が分かりにくくなり、トータルで護憲の議席は減るだけではないだろうか。
たとえば東京で、社民が出さずに共産を推薦すればよかったということなんでしょうかね。でもそれなら共産党のせいにするのもおかしな話しだし・・・・
今回の参院選は共産・社民が「じり貧」だったが、互いを攻撃するようなことはしていなかったし、逆にどこからも相手にしてもらえず既成護憲政党攻撃に終始した9条ネットが燦々たる結果(新社会党時代には100万票近くあったが、今回27万票)に終わった。選挙は選挙で競い合ったらいいのでは。それより運動面、国民投票にむけての広大な統一戦線を構築するほうがずっと重要だと思う。
ひょっとすると今回の選挙で護憲派が押し込まれたと思っているのだろうか。安倍首相の「戦後レージム脱却」路線を有権者は否定し、改憲を声高に叫ぶ靖国派は震え上がる結果になった。高知でもそうだったが、民主の候補はゴマカシではあるが「9条を守る」と「公約」した候補も多かった。つまり今回の選挙は、共産・社民の議席は多少減ったが、護憲派は重要な前進をし、国民投票に二の足を踏ますに十分な選挙結果だった。そこにもっと自信を持ってもいいんではないですかね。
訂正 新堀川問題の活動をしているグループの方から、沢山氏を支援している者はうちとは一線を画しており、一緒にしてもらっては困るとの申し入れがありましたので、該当部分を削除しました。お詫びして訂正いたします。
by tosahiro-k
| 2007-08-15 18:02
| 取材こぼれ話