メス化 |
予想はされたが、沢山氏とその支援グループのメンバーが多かったこともあり、約3時間の催しの大半は原子力発電是か非かみたいな調子になってしまって、県政の現状分析、県政に何を求めるのかなどの議論は深まらなかった。
交付税削減の現状、市町村合併などいくつかは話になり、山崎氏は県の財政難は国の基本政策が変わらなければ自治体の努力でやりくりできる限度は超えている、6ブロックへの合併は大反対であるなどまっとうな議論をしていたのだが、ただ気になったのは、それなら県職労が参院選で民主・武内氏や比例で民主をやったのは辻褄が合わないではないかということ。いつものことではあるが、そこがわからない。県下6ブロックどころではなく2~3市に再編し、一括交付金化することによって地方へまわる金を6兆円カットするというのが民主党のマニフェストなのである。
それはさておき、この催しのまとめの閉会あいさつで主催者が行った発言は驚いた。
「橋本県政16年を検証しなければならない」として、橋本県政を「闇・闇・闇」と非難したうえで、橋本県政が設立した高知工科大をさし「全国で一番知力・能力が落ちるのではないかという高知工科大学に350億円。あれだけ能力の低い大学は日本にはない」と言った。
さらに「この16年間で高知県の男はメス化された」、「メス化された高知県人をオス化の血を盛り返さないと・・・、この16年間で完全にメス化した」と繰り返した。
さすがにメス化についてはまずいと思ったか沢山氏と菅野氏が、「女性を差別する意図でない」というようなフォローをしたが、主催者本人の口からは何もなく、工科大についても訂正はされないまま。この発言を聞いた人はいったいどう感じるだろうか。自分には今後の県政を論じるにふさわしい感覚とは到底思えなかった。
これが政治家だったら首が飛ぶ発言だが、いかに民間人とはいえ高知のオンブズマンの代表格で社会的責任のあるはずの人物の、公開の集会での発言でありこれは看過できないと感じた。