高知県知事選と高知市長選 |
A級戦犯は民主党。高知県版大連立で、有権者がドッチラけた。
さらに候補者も全員新人で、特徴は、誰一人、橋本県政の悪口を言わない。改革を継承しつつ、修正していくというのが、話のベースになっている。故に、政策的な争点がわかりにくい。特にO氏は若さばかりで具体論には絶対踏み込まないことを徹底しているようだ。
一番橋本批判らしきことを言っているのはT氏か。それでも「橋本はよくやったが、商売を知らない」というような程度。
前回、前々回の選挙を思い出してほしい。今O氏を推している連中は何を言っていたのか。とにかく「橋本県政が悪いので、高知が貧乏になった、橋本県政は共産党」。このオンパレードであった。4党相乗り軍団は、これだけボロクソに言い切った橋本県政を何故、今回は批判しないのだろうか。
それに、選挙活動そのものへの制約で、音も、文書もほとんど目にしない。これでは有権者の関心が高まるはずもないし、各候補の政策的違いも分からないだろう。
さらに重大だと思うのは、高知市長選。県都の中核市、高知市民にとって県政よりはるかに生活に密接して、課題も山積している市政の問題が、知事選に隠れ、ほとんどまともな議論ができないというのは困る。これも途中で投げ出したM尾氏のせいなのだが、何か方法はないものか。
自分がかかわった高知市長選挙は横山さん以降だが、横山さんの選挙は自分は、ある意味、山原選挙より燃えた。大町氏が「こんどこそ」とステッカーを張り巡らし、当時は若手で市役所担当だった高新S氏のいやらしー執拗な市政攻撃。こっちも当時は若かった。沢庵みたいな黄色のシャツを着て、今の県職労の大幹部と宣伝カーで一緒に、街頭で粋がってアジッって回ったことも懐かしい。
今振り返ると、都計税はあったほうがよかったのではないか、結局社共の共闘により、ちょうど肥大化していた時期の同和行政が棚上げになり、同和行政のあり方が選挙で本格的な市民の審判を受けなかったことなど、今にして思えば複雑な気持ちもないではないが、やはり、市民主導の最長不倒の革新自治体防衛のたたかいは、意義あるもので、熱く盛り上がった。
それに比べて、今は先行する知事選挙の期間中だからと、市長選は、ろくに演説もできない。これはゆゆしき問題だと思う。