2008年 01月 15日
カセットデッキ A&D GX-Z7100EV |
自分はカセットデッキが好きで、一時期よりだいぶ減ったが、今も5台くらいはある。メタルカセットテープの性能は相当なもので、ダイナミックレンジは充分。ぶっつけ本番で生録する時などは、デジタルよりカセットのほうが遙かに失敗が少ないので、捨てがたい。何よりポンポン簡単に曲をとばせないちょっと不便なところがよい。
所有している機器の中でまずまず結構気に入っているのが、このA&DGX-Z7100EV。A&Dというのは、テープレコーダーの名門で知られた赤井電機が三菱に吸収され、アカイとダイヤトーンの頭文字からきたブランド名。
この7100シリーズは、名機アカイGX93や73シリーズの直系で、図体はでかくなっているが、基本的に中身は同じである。それだけ試され済みの優れもののメカや回路ということになる。
だいたいこの時代のオーディオ機器は、型番に9がつくと最高級で、7はちょいコストダウン版。普及品は6とか5というパターンが多い。AIWAも009がフラッグシップで007がその次。TEACにもV9000というのがある。ソニーのESシリーズは例外で、777など7系が若干あるが、基本は555が最上級で333がその次。普及品は222になっている。
Z7100EVに話を戻すと、EVというのは何の訳か知らないが、このシリーズ最終型で、定価はたぶん90000円弱。装備はダブルキャプスタン、3ヘッド、アカイ名物の超長持ちGXヘッドなど豪華版で、樹脂製のサイドウッドのようなものもついていて、その重厚なスタイリングは好みだ。実際にはフラッグシップ機の9100とはほとんど違いはないと考えてよい。音の切れはやや甘いが、素直で悪くない。
ただアカイ系の機種は、ベルトが延びたり、左ピンチローラーの上下動が固着することで、電動イジェクトが効かなくなり、再生不能になる持病が頻繁に発生する。しかしながら簡単に直る可能性もあるので、まだ使っている方がいたら、壊れても簡単にあきらめず大事に使いましょう。
by tosahiro-k
| 2008-01-15 00:21
| オーディオ