2008年 06月 13日
同和随契 |
高知市が現在も継続している同和地区住民への「仕事保障」=入札によらない政策判断による特命随意契約での清掃や警備業務の「同和団体」への委託。
この問題は自分としても、大きなテーマとしてずっと関心を持って問題提起をしてきたところであるが、諸事情で、奥歯にものが挟まっていたのは否めない。
6月高知市議会には、この問題で高知市が訴えられている裁判の和解条項が議案となるなど、随契についての議論が深められることになるはず(そうしてもらわなければ困る)。
そもそも、契約の透明化、随契の解消は、弘化台市場のM地塗装問題の時に、そういう話になっていたにもかかわらず、M地だけをスケープゴートにして同和団体には手をつけず、そのまま先送りにされてきたものであり、早期に整理することは当たり前のことだ。
さて、10日付け高新のO記者の記事。すでに「和解が決まった」かのような書き方だが、これはミスリードではないかという印象がある。原告の1人は「執行部が議会で何を言うか聞いてから決める」といっている。オンブズマンはこれまで、同和関連は、ネタが山ほどあるのに全然やってこなかった。厳然として解同タブーがあったわけで、今回の訴訟は急所に迫るもので自分も評価しているが、たぶん3人の原告の中で色合いが異なり、取材した原告によっては受け止めが違っていたのかも知れない。
ところで「同和」を「中高年」にスライドさせ、シルバー人材センターだけでなく他の「中高年団体」も隋契の対象にすべきだという議論がある。シルバーは公益性の高い開かれた運営がされているのは衆知のことであるが、仮に他団体でもOKということに法令が変わり、そうなったとしても、政治力を発揮する特定団体が既得権のように「仕事保障」を特命で受け続ける理由は、その構成員が「中高年」であってもない。市民が納得できるルール化と理由が必要となる。
であるから、これまでの延長線ではなく、不透明な契約はすべて一度リセットし、特定団体の影響力を排した形で、雇用弱者(若者、障害者、母子、中高年など)の雇用対策を高知市としてどう考えるのかをトータルに真剣に考えていくべき時がきていると思う。
この問題は自分としても、大きなテーマとしてずっと関心を持って問題提起をしてきたところであるが、諸事情で、奥歯にものが挟まっていたのは否めない。
6月高知市議会には、この問題で高知市が訴えられている裁判の和解条項が議案となるなど、随契についての議論が深められることになるはず(そうしてもらわなければ困る)。
そもそも、契約の透明化、随契の解消は、弘化台市場のM地塗装問題の時に、そういう話になっていたにもかかわらず、M地だけをスケープゴートにして同和団体には手をつけず、そのまま先送りにされてきたものであり、早期に整理することは当たり前のことだ。
さて、10日付け高新のO記者の記事。すでに「和解が決まった」かのような書き方だが、これはミスリードではないかという印象がある。原告の1人は「執行部が議会で何を言うか聞いてから決める」といっている。オンブズマンはこれまで、同和関連は、ネタが山ほどあるのに全然やってこなかった。厳然として解同タブーがあったわけで、今回の訴訟は急所に迫るもので自分も評価しているが、たぶん3人の原告の中で色合いが異なり、取材した原告によっては受け止めが違っていたのかも知れない。
ところで「同和」を「中高年」にスライドさせ、シルバー人材センターだけでなく他の「中高年団体」も隋契の対象にすべきだという議論がある。シルバーは公益性の高い開かれた運営がされているのは衆知のことであるが、仮に他団体でもOKということに法令が変わり、そうなったとしても、政治力を発揮する特定団体が既得権のように「仕事保障」を特命で受け続ける理由は、その構成員が「中高年」であってもない。市民が納得できるルール化と理由が必要となる。
であるから、これまでの延長線ではなく、不透明な契約はすべて一度リセットし、特定団体の影響力を排した形で、雇用弱者(若者、障害者、母子、中高年など)の雇用対策を高知市としてどう考えるのかをトータルに真剣に考えていくべき時がきていると思う。
by tosahiro-k
| 2008-06-13 09:37
| 取材こぼれ話