腹のくくり方 |
知事も、昨年12月頃からオリックス社を訪問した1月頃とは、言うことがかなり違ってきている。当初は橋本内閣のころから政権中枢に食い込み、旧大蔵省と関係が深いオリックスへの遠慮というか、「なるべく穏便に」みたいな雰囲気を感じたものであるが、最近は「今やめれば損はない」、「建設VFMを運営がくいつぶしている」と切れがよい。
ここまで来るには企業団と医療関係者の団結、相互信頼が大きかったと思う。県が動揺している時にも、企業団はブレずにPFI解除の主張を貫いてきたが、企業団トップの腹のくくり方は見事だった。前任者の悪口は言いにくいのだが、能弁ではあるが、才に走り過ぎた感があり、よけい話をややこしくした。後任は、実直で朴訥なタイプの方のように見えるが、胆力と安定感がある。スタッフは存分に働けたのではないだろうか。
知事も「今やめれば損はない」と言っていた。つまりは、早ようやめんと、害が広がるということであり、自ら「返上する」とオリックスに言わせた企業団の働きは賞賛に値する。県政・高知市政への貢献は計り知れないと思う。