2010年 09月 04日
佐伯啓思、高校生に語る |
佐伯啓思・京都大学大学院教授の高校生を対象にした講演を聞く機会があった。サンケイや諸君によく登場する右派知識人という印象が強い。が、反米、反グローバリズムの保守主義者らしいので、共感できるところも多少はあるかもしれないと思って会場にむかった。
彼の話を超訳すると以下。※部分は本当は彼が言いたかったとこと思われるところを勝手に補足。
影響を強くうけたのはニーチェと小林秀雄。
頭がよいというのは、知ることではなく、分かること。世の中を動かすような人は分かる力がある。直感的に分かる。知らなくても分かる力。坂本龍馬も西郷隆盛もセンター試験で点はとれないだろう。
民主主義や憲法を疑え。憲法守れなどと言うが、簡単に分かった気になるな。国を縛る近代憲法をつくることを誰が決めたのか。ヨーロッパだ。一神教の影響を受けている。日本には心、気がある。外国にこの言葉はない。強い宗教の影響下にない。(※民主主義や憲法とは違う、天皇を中心とした日本の独自の道があるのではないか)。
佐伯氏の話は、こんな感じ。高校相手の話であるので、抑え気味だった。
で、興味深かったのは、生徒との意見交換。さすが高知県の高校生。大物知識人をむこうに回して、物怖じすることなく、批判的な発言が生徒たちから飛び出した。
その趣旨は「あんたの憲法の解釈はおかしい」、「知るより分かれというが、知識がないと分からない。矛盾している」というようなものだった。
憲法の話では「今の憲法を私は了承していない。あなたはしているのか」などと高校生相手に佐伯氏がムキになる場面も見られた。この学校の生徒は、結構こういう従順でない反骨的なことを言う。この気風こそを伸ばしてもらいたいものだ。
彼の話を超訳すると以下。※部分は本当は彼が言いたかったとこと思われるところを勝手に補足。
影響を強くうけたのはニーチェと小林秀雄。
頭がよいというのは、知ることではなく、分かること。世の中を動かすような人は分かる力がある。直感的に分かる。知らなくても分かる力。坂本龍馬も西郷隆盛もセンター試験で点はとれないだろう。
民主主義や憲法を疑え。憲法守れなどと言うが、簡単に分かった気になるな。国を縛る近代憲法をつくることを誰が決めたのか。ヨーロッパだ。一神教の影響を受けている。日本には心、気がある。外国にこの言葉はない。強い宗教の影響下にない。(※民主主義や憲法とは違う、天皇を中心とした日本の独自の道があるのではないか)。
佐伯氏の話は、こんな感じ。高校相手の話であるので、抑え気味だった。
で、興味深かったのは、生徒との意見交換。さすが高知県の高校生。大物知識人をむこうに回して、物怖じすることなく、批判的な発言が生徒たちから飛び出した。
その趣旨は「あんたの憲法の解釈はおかしい」、「知るより分かれというが、知識がないと分からない。矛盾している」というようなものだった。
憲法の話では「今の憲法を私は了承していない。あなたはしているのか」などと高校生相手に佐伯氏がムキになる場面も見られた。この学校の生徒は、結構こういう従順でない反骨的なことを言う。この気風こそを伸ばしてもらいたいものだ。
by tosahiro-k
| 2010-09-04 18:55
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