2010年 11月 24日
第2回新図書館検討委 |
合築か単独の前に、めざす図書館の機能を討議すべきだという声が噴出した第1回検討委。11月23日の第2回検討委はいかに。
冒頭、N沢県教育長が「もう一度言っておくが、この検討委の役割は合築図書館の構想をつくることだ」と道を誤らないよう「指導」する冒頭発言。この間だいぶネジもまいたのだろう。合築案についての可否を検討する様相が強かった第1回とはかなり異なり、合築を前提にした「ありき」の議論に収斂する方向に持っていかせた。さすが剛腕N沢さんだ。
その中で、レファレンスという言葉すら知らないなど、いくら門外漢でも、もう少し勉強していただきたいと思う委員もいたが、やはりひまわり乳業のY社長の現場主義の発言は異彩を放っていた。
彼の発想はジャーナリスティックで、自分の目で直接みて話を聞くということにこだわり、この間、かなり県内外の図書館を実際に回ってみてきているという。
自分も鳥取に行ってきたので分かるのだが、県外で話を聞くと今の高知県の惨状、高知が今やろうとしていることが、いかに図書館の常識から外れており、鼻で笑われる受け止めをされていることが実感される。それをこんなテヤテヤの会を何回かやっただけで、駆け込んで決めていいのかという思いを彼も持っているのであろう。それはきわめてノーマルな感覚だと思う。
一番の問題は行政の覚悟=金だと、Y社長は強調した。
資料費を増やして5000万円・・・県の覚悟はその程度か。ヘナヘナヘナだ、そんなんでいい図書館ができるはずがないと渡辺進元市民図書館長とまったく同じ感想を述べていた。核心をついている。
とにかく議論の時間が短い。膨大な図書館機能についての議論を数時間でしようとしても無理なことは分かり切っている。委員から出された要望を事務局が持ち帰って検討しますというだけで、委員会の場で議論ができない。これでは検討委員会の体をなさない。
会の最後に「とにかく現地を見て議論しよう」とY社長が呼びかけるも、なぜか反応が鈍い。工科大教員S委員は「だいたいわかっているので」みたいなことを言っていた。敷地のスケール感などは現地でそういうつもりでみないと、前を通っただけでは全然分からないのに。
自分も、追手前小には何度も行ったことがあるが、やはりグラウンド部分に五階建てを建てると現地でイメージすると、はじめて敷地の狭さを実感した。目と鼻の先の現地を見ようともせず、机上で御託を並べるだけの委員会で、本当によい図書館ができるのだろうか?
冒頭、N沢県教育長が「もう一度言っておくが、この検討委の役割は合築図書館の構想をつくることだ」と道を誤らないよう「指導」する冒頭発言。この間だいぶネジもまいたのだろう。合築案についての可否を検討する様相が強かった第1回とはかなり異なり、合築を前提にした「ありき」の議論に収斂する方向に持っていかせた。さすが剛腕N沢さんだ。
その中で、レファレンスという言葉すら知らないなど、いくら門外漢でも、もう少し勉強していただきたいと思う委員もいたが、やはりひまわり乳業のY社長の現場主義の発言は異彩を放っていた。
彼の発想はジャーナリスティックで、自分の目で直接みて話を聞くということにこだわり、この間、かなり県内外の図書館を実際に回ってみてきているという。
自分も鳥取に行ってきたので分かるのだが、県外で話を聞くと今の高知県の惨状、高知が今やろうとしていることが、いかに図書館の常識から外れており、鼻で笑われる受け止めをされていることが実感される。それをこんなテヤテヤの会を何回かやっただけで、駆け込んで決めていいのかという思いを彼も持っているのであろう。それはきわめてノーマルな感覚だと思う。
一番の問題は行政の覚悟=金だと、Y社長は強調した。
資料費を増やして5000万円・・・県の覚悟はその程度か。ヘナヘナヘナだ、そんなんでいい図書館ができるはずがないと渡辺進元市民図書館長とまったく同じ感想を述べていた。核心をついている。
とにかく議論の時間が短い。膨大な図書館機能についての議論を数時間でしようとしても無理なことは分かり切っている。委員から出された要望を事務局が持ち帰って検討しますというだけで、委員会の場で議論ができない。これでは検討委員会の体をなさない。
会の最後に「とにかく現地を見て議論しよう」とY社長が呼びかけるも、なぜか反応が鈍い。工科大教員S委員は「だいたいわかっているので」みたいなことを言っていた。敷地のスケール感などは現地でそういうつもりでみないと、前を通っただけでは全然分からないのに。
自分も、追手前小には何度も行ったことがあるが、やはりグラウンド部分に五階建てを建てると現地でイメージすると、はじめて敷地の狭さを実感した。目と鼻の先の現地を見ようともせず、机上で御託を並べるだけの委員会で、本当によい図書館ができるのだろうか?
by tosahiro-k
| 2010-11-24 10:11
| 取材こぼれ話