2011年 03月 22日
福島第一原発事故 住民避難について |
福島第一原発の事故で、放射性物質をこれほど外部に垂れ流しながら、住民の避難を20キロ圏内にとどめ、30キロ圏内は屋内にいれば十分というような住民の健康を真剣に考えない対応が、なぜダラダラと続けられるのだろうか。
その背景には、国がいう防災計画の指針に基づいた避難計画があるはず。
これは、どこまでもおめでたい安全神話そのものなのだが、おおざっぱに言うと、危険なのは第一次地域で半径10キロまで。あとは逃げなくてもよい。それ以上の事故は起こらない。半径20キロは念のため一応、第2次地域にしておきましょう、みたいなものだったと思う。
であるから、今回の福島の事故でも、最初に10キロ圏内の避難は比較的スムースに指示が出たが、その後はなんとも判断が鈍かった。原子炉建屋が爆発で吹っ飛ぶという最悪の事態を目の当たりにして、異例の20キロ圏内も避難するようにしぶしぶ指示を出した。だが、30キロ圏内は屋内に居れば十分で「CTより低い」、「直ちに健康は害はない」と。
政府が言うように冷却が上手くいって最悪の臨界状態に至らなかったとしても、現状のような放射性物質を大気中に吐き出しながらのギリギリの綱渡りは、数ヶ月単位で続くだろうと述べている専門家は多いし、自分もそう思う。
であるならば、30キロ圏内の人はいつまで屋内に居ればいいのか。あまりに無責任ではないか。屋内でも息はするし、水を飲まなければならない。雨で大気中の放射性物質が川に流れ、いやでも水道や井戸水に混入してくるのである。
話を避難計画にもどすが、これまで10キロ・20キロ以外は無問題としてきた原子力防災対策ではダメでしたということを国が認めてしまうと、全国の他の原発にもダイレクトに波及する。
日本の全国の原発は10キロから外はどんなことがあってもノープロブレムという発想で建設されてきているわけで、とりわけ滋賀北部=近畿の水源である琵琶湖は、福井県の原発銀座とと30キロ程度しか離れていないことなどがクローズアップされ大変なことになるだろう。だから、彼らは30キロが危険とは口が裂けても言わないのではないだろうか。
その背景には、国がいう防災計画の指針に基づいた避難計画があるはず。
これは、どこまでもおめでたい安全神話そのものなのだが、おおざっぱに言うと、危険なのは第一次地域で半径10キロまで。あとは逃げなくてもよい。それ以上の事故は起こらない。半径20キロは念のため一応、第2次地域にしておきましょう、みたいなものだったと思う。
であるから、今回の福島の事故でも、最初に10キロ圏内の避難は比較的スムースに指示が出たが、その後はなんとも判断が鈍かった。原子炉建屋が爆発で吹っ飛ぶという最悪の事態を目の当たりにして、異例の20キロ圏内も避難するようにしぶしぶ指示を出した。だが、30キロ圏内は屋内に居れば十分で「CTより低い」、「直ちに健康は害はない」と。
政府が言うように冷却が上手くいって最悪の臨界状態に至らなかったとしても、現状のような放射性物質を大気中に吐き出しながらのギリギリの綱渡りは、数ヶ月単位で続くだろうと述べている専門家は多いし、自分もそう思う。
であるならば、30キロ圏内の人はいつまで屋内に居ればいいのか。あまりに無責任ではないか。屋内でも息はするし、水を飲まなければならない。雨で大気中の放射性物質が川に流れ、いやでも水道や井戸水に混入してくるのである。
話を避難計画にもどすが、これまで10キロ・20キロ以外は無問題としてきた原子力防災対策ではダメでしたということを国が認めてしまうと、全国の他の原発にもダイレクトに波及する。
日本の全国の原発は10キロから外はどんなことがあってもノープロブレムという発想で建設されてきているわけで、とりわけ滋賀北部=近畿の水源である琵琶湖は、福井県の原発銀座とと30キロ程度しか離れていないことなどがクローズアップされ大変なことになるだろう。だから、彼らは30キロが危険とは口が裂けても言わないのではないだろうか。
by tosahiro-k
| 2011-03-22 11:05
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