2014年 03月 12日
止まらない前のめり バカロレア構想 |
高知西高校に県立中学校を併設、高校の英語科を廃止して、外国の大学を受けることができる資格を得るというバカロレア認定コースをつくる国際グローバル学科構想への高知県教育委員会の前のめりが止まりません。
この構想は南中高の廃校とセット、コインの裏表なのですが、地元紙がなぜかまったくと言ってよいほど問題点を報じていないこともあり、南の廃校は「たたき台」で丁寧な議論をという一方で、西のほうはまともな議論もなく突っ走り、既成事実化がすすんでいます。
西の国際グローバル学科構想は南中高の廃校がなければなりたたない話であるのに、どう考えても順番がおかしい。バカロレアありきなんですよ、どうみても。
2014年度はバカロレア構想の露払いとなる、グローバルハイスクールプランに西高が申請します。これはアベノミクスがうたうグローバル人材育成の一環の施策で、全国で50校が認定されることになっており、1校に年間1600万円もの国の予算がむこう5年間つくというものです。
全国で250校がエントリーしていますが、西高を文科省が認定するかどうかは現時点では不明で、仮に認定されなくても、県教委は「県単でも同様の予算をつけてグローバル人材育成に取り組む」というものすごい鼻息なんですよ。ちょっと異様な感じがします。
おそらく西は認定されると思います。この構想、どうみてみても「上」から持ち込まれたもので、県民の実態や要求から出されているものではないのですが、尾﨑高知県知事は安倍政権の教育再生実行会議のメンバーでもあり、既に話がついていると考えるのが自然でしょう。
だから、県教委からはまともな議論が提起されず、「グローバル化は当然の流れ」だからというような薄っぺらな話しかできず、批判されると声を荒げることになってしまう。
今やっている高校の統廃合は、生徒数大幅減、南海トラフ地震、過疎地へ学校維持など、避けて通れない高知県の実態から出発しているものであり、賛否はあっても拝聴に値する議論があると感じていますが、このグローバル路線=バカロレア構想は、それとはまったく異質なものを感じますね。
教育に県民の実態から出発せずに特定のものを強引に持ち込んでも、うまくいくとは思えません。
この構想は南中高の廃校とセット、コインの裏表なのですが、地元紙がなぜかまったくと言ってよいほど問題点を報じていないこともあり、南の廃校は「たたき台」で丁寧な議論をという一方で、西のほうはまともな議論もなく突っ走り、既成事実化がすすんでいます。
西の国際グローバル学科構想は南中高の廃校がなければなりたたない話であるのに、どう考えても順番がおかしい。バカロレアありきなんですよ、どうみても。
2014年度はバカロレア構想の露払いとなる、グローバルハイスクールプランに西高が申請します。これはアベノミクスがうたうグローバル人材育成の一環の施策で、全国で50校が認定されることになっており、1校に年間1600万円もの国の予算がむこう5年間つくというものです。
全国で250校がエントリーしていますが、西高を文科省が認定するかどうかは現時点では不明で、仮に認定されなくても、県教委は「県単でも同様の予算をつけてグローバル人材育成に取り組む」というものすごい鼻息なんですよ。ちょっと異様な感じがします。
おそらく西は認定されると思います。この構想、どうみてみても「上」から持ち込まれたもので、県民の実態や要求から出されているものではないのですが、尾﨑高知県知事は安倍政権の教育再生実行会議のメンバーでもあり、既に話がついていると考えるのが自然でしょう。
だから、県教委からはまともな議論が提起されず、「グローバル化は当然の流れ」だからというような薄っぺらな話しかできず、批判されると声を荒げることになってしまう。
今やっている高校の統廃合は、生徒数大幅減、南海トラフ地震、過疎地へ学校維持など、避けて通れない高知県の実態から出発しているものであり、賛否はあっても拝聴に値する議論があると感じていますが、このグローバル路線=バカロレア構想は、それとはまったく異質なものを感じますね。
教育に県民の実態から出発せずに特定のものを強引に持ち込んでも、うまくいくとは思えません。
by tosahiro-k
| 2014-03-12 01:26
| 取材こぼれ話