2015年 02月 09日
植村隆講演会に300人 |
2月8日、高知市の高知城ホールで元朝日新聞記者で北星大学非常勤講師の植村隆氏を招いた講演会「慰安婦報道と言論の自由」が開かれ300人以上が参加し。植村氏は「私は捏造記者ではない。家族への攻撃は絶対に許せない」と不当なバッシングとたたかっていく姿勢を明らかにしました。
植村氏の講演の主なポイントは以下。
①同氏は「吉田証言」について記事は1本も書いていないのにもかかわらず「吉田証言」の誤りについて攻撃されていることに、「私が書いてもいない記事で攻撃されている。これこそ捏造だ」と指摘。
②初めて慰安婦として名乗り出た金学順さんがキーセン(芸者)学校出身であったことを記事に書かなかったことについ、「金さんは騙されて慰安婦にさせられ人権侵害を受けている。これにキーセン学校出身であるなしは関係はない。書く必要はない」
③挺身隊と慰安婦の混同について、「当時は韓国では広く使われていた。他紙も同じ認識で書いており、捏造ではない。他紙がこの問題で私を攻撃するのは天に唾するもの」
④脅迫を受けている勤務先の大学が雇用継続を決めたこと、支援の輪が広がっていることについて、ネットで攻撃されたが、ネットで支援の輪も生まれた。
⑤植村を攻撃することで、戦後、護憲リベラルで役割を果たしてきた朝日新聞を萎縮させようとうるする狙いがあるのではないか。
⑥高校生の娘の写真がインターネット上に出回り「自殺まで追い込むしかない」などバッシングを受けていることは「私は記者だから攻撃も我慢できるが、記事とは関係ない娘への攻撃は絶対に許せない」。
⑦文春と西岡力東京基督教大教授への裁判を起こしたことに対し、言論で対抗すべきではという質問に答えて、彼らに「捏造記者」と攻撃されたことで、言論を超えて家族まで人権侵害を受けている。市民として不当な人権侵害を受けた時に法的手段に訴えるのは当然だ。
会場で呼びかけた文春・西岡訴訟支援カンパは85000円集まりました。会場付近で妨害宣伝をしていた男がモデルガンを所持していたため、警備にあたっていた警官が対応する一幕も。写真は講演する植村氏。
by tosahiro-k
| 2015-02-09 15:19
| 取材こぼれ話