2006年 10月 03日
大学問題 |
ヤボ用で東京に行ったのだが、時間が余ったので、以前から行ってみたかった高田馬場の早稲田大学に足を運んでみた(写真参照)。早稲田といえば大隈重信。私学の雄として知られるが、自分の持ってる印象としては「青春の門」がすべてみたいなところがあり、もし人生やり直せて、行けるものなら昔の早稲田に通ってみたいという、美化された一種の憧れのようなものがある。趣のある古い校舎も残っており、なかなかいい感じであった。革マルと思われる立て看はいくつもあって興ざめだが、民青系のは見つけることができなかったのは寂しい。
で、本題。9月県議会の最大の焦点は県立大学再編問題であるが、この問題、執行部が駅前ビル構想と絡ませた、つまり駅前にビルを建てるために、大学を動かすみたいな発想が根底にあることから、妙に話が見えないというか、変というのが実感である。
橋本知事は、今回の大学問題で何度も気色ばむというか、色をなして怒る場面が目だった。9月議会前の記者会見では、大学案と県案のズレを指摘した高新の記者に対して激昂し、「A学長は言うことがコロコロ変わるので信用ならん」という趣旨のことまで会見の場で述べた。
予算委員会では、県立短大問題に焦点を当てたK議員に対し、これまた気色ばみ、たまたま婦人学級かなんかで、100人くらい来ていたご婦人たちを、傍聴に組織的に動員されていると勝手に勘違いして、「傍聴に来ている人たちの学習権は、短大卒の資格以外は全部保証する。それでなにが不満か」とボルテージを上げた。
知事がこれだけ、不安定になり激昂することは、やはり今のやり方に本音では無理を感じているようにもみえるが、以前の女子大学長選への介入などもそうだが、こと大学問題になると、橋本知事は相性が悪いというかバランス感覚をよく失う。これはどうしたことか。大学の教師がすごく嫌いなだけなのかもしれない。とにかく拙速は禁物である。ここはじっくり県立大学の将来像について、話し合うべき時だと思う。
あ、それと、10月2日の大学問題を審議する企画建設委で、T河部長が、委員長報告を指図する「不規則発言」をした。チェックを受ける側が、チェック機関を指図したらやはりいかんと思うのだが、このT河部長のテンクローぶりが、あまりにも有名なためか、何かあると「議会軽視だ」と鬼の首をとったように騒ぐ県議連中が、何も言わなかったのはびっくりした。T河部長恐るべしである。
また新しい県立大学に法務総合学部を設置するという議論の中での担当課長が聞かれもしないのに「自分も法学部出てますが」と言ったことが、N村元海洋局次長が「僕は財政課が長いですから」と、ことあるごとに言うのと同種の臭い、県立短大で夜勉強している人たちをいかにも見下しているような印象を受けた。自分だけかなと思ったら、あとで聞くと多くの人が同じことを言っていた。
by tosahiro-k
| 2006-10-03 01:22
| 取材こぼれ話