2007年 03月 22日
もうひとつの「疑惑」 |
今日は県の異動発表だったので、みなさんバタバタしていた。人事を論評した高知新聞の解説は、あいかわらず人材難だ前途多難だとこき下ろしていたが、書いたOデスクは確か自分より年下。自分の感覚では、ああいう知ったかぶりというか、ウンチクは書けない。高新恐るべしである。
それはさておき、20日、基金協会をめぐるもうひとつの「疑惑」、2億円の無利子コロガシ融資の監査の結果が出た。
この問題は、県政の重要課題である漁協の信用事業の統一にむけて、基金協会の代位弁済、すなわち出費が予想されたので、それを支えるために県が2億円を無利子で協会に貸し付けているのであるが、それはケシカラン、出資金とこの貸付はセットで「疑惑」なので、「損害」を賠償せよというのが、オンブズマンの主張。
この融資予算は議会の議決を経ている。そして1年ごとに返済して、また貸してを繰り返し、それを10年間続けることになっているわけだが、毎年一時的に返済する形をとるコロガシは、いいかえれば毎年予算に出てくるわけで、ある意味透明性の高い手法ともいえ、特段コロガシだからといって問題があるというものではないだろう。
モードや闘犬のヤミ融資が問題だったのは、コロガシという手法ではなく、議会に隠していたことだ。この2億円は基金協会が運用し、その果実は将来の代弁に備えて積み立られ、必要がなくなれば県に返還されるという。なんでこれが「疑惑」なのか?「ヤミ保証」と何の関連があるのだろうか。○○も休み休みにしていただきたい。
今回の監査は、請求は棄却。信用事業統一へのリスク軽減という県海洋局の言い分を、出資金の時と同じ委員かと思うほど素直に採用しており、基金協会を支援することは正当と結論付けている。ここが今回の監査の肝なのであるが、そのあとに長々と付け足して「裁量権の逸脱又は乱用があったとする余地もないわけでもない」などという、判読不能な独特の用語であれこれケチをつけ、「貸し方が不適切」であり「見直しを求める」という。
いずれにせよ出資金の「違法不当」とは、かなり風向きが違い、ずいぶんと常識的な結果ではあった。確かに今日、支援の手法として、もっと透明性をあげていくべきという主張であれば当たっている部分もあると思う。
実はこの報告が出る直前、14日の県議会産業経済委員会の予算審議で、自民党委員らが、散々この融資の予算にクレームをつけて、一時は予算をカットするということが現実味を帯びていた時があった。散々すったもんだして長引いたが、結局のところお咎めなしで、予算は議決された。あの百条委のメンバーのT森氏やM田氏までもが、この融資を正面から議論したうえで、賛成したわけで、この時点で実質的な決着はついていた。それにしても今回の監査と比べて出資金の時の監査の特異性をつくづくと実感する。
それはさておき、20日、基金協会をめぐるもうひとつの「疑惑」、2億円の無利子コロガシ融資の監査の結果が出た。
この問題は、県政の重要課題である漁協の信用事業の統一にむけて、基金協会の代位弁済、すなわち出費が予想されたので、それを支えるために県が2億円を無利子で協会に貸し付けているのであるが、それはケシカラン、出資金とこの貸付はセットで「疑惑」なので、「損害」を賠償せよというのが、オンブズマンの主張。
この融資予算は議会の議決を経ている。そして1年ごとに返済して、また貸してを繰り返し、それを10年間続けることになっているわけだが、毎年一時的に返済する形をとるコロガシは、いいかえれば毎年予算に出てくるわけで、ある意味透明性の高い手法ともいえ、特段コロガシだからといって問題があるというものではないだろう。
モードや闘犬のヤミ融資が問題だったのは、コロガシという手法ではなく、議会に隠していたことだ。この2億円は基金協会が運用し、その果実は将来の代弁に備えて積み立られ、必要がなくなれば県に返還されるという。なんでこれが「疑惑」なのか?「ヤミ保証」と何の関連があるのだろうか。○○も休み休みにしていただきたい。
今回の監査は、請求は棄却。信用事業統一へのリスク軽減という県海洋局の言い分を、出資金の時と同じ委員かと思うほど素直に採用しており、基金協会を支援することは正当と結論付けている。ここが今回の監査の肝なのであるが、そのあとに長々と付け足して「裁量権の逸脱又は乱用があったとする余地もないわけでもない」などという、判読不能な独特の用語であれこれケチをつけ、「貸し方が不適切」であり「見直しを求める」という。
いずれにせよ出資金の「違法不当」とは、かなり風向きが違い、ずいぶんと常識的な結果ではあった。確かに今日、支援の手法として、もっと透明性をあげていくべきという主張であれば当たっている部分もあると思う。
実はこの報告が出る直前、14日の県議会産業経済委員会の予算審議で、自民党委員らが、散々この融資の予算にクレームをつけて、一時は予算をカットするということが現実味を帯びていた時があった。散々すったもんだして長引いたが、結局のところお咎めなしで、予算は議決された。あの百条委のメンバーのT森氏やM田氏までもが、この融資を正面から議論したうえで、賛成したわけで、この時点で実質的な決着はついていた。それにしても今回の監査と比べて出資金の時の監査の特異性をつくづくと実感する。
by tosahiro-k
| 2007-03-22 22:40
| 取材こぼれ話