2008年 03月 19日
高知県議会と高知市議会の違い |
高知県議会と高知市議会は毎日のように足を運ぶのだが、わずかな距離しか離れていない両議会なのに、お堀を挟むといろんなことが違うので面白い。
議員を呼ぶときも、自分も県議には「センセイ」と言う(共産党以外)が、市議には「議員さん」くらいの感じ。センセイとは言わない。これが、すべてを象徴している。
執行部や議会事務局との力関係も同様で、おそらく国会が一番偉く、県、市、町村議会になるに従って議員のポジションが下がってくるのだと思う。ただポジションが「下がる」ということは、それだけ住民の目線に近づくことになるので、決して悪いことでない。県議会には、県民との距離感がある分、まだまだ封建的、前時代的なものがかなり残っているというのが実感だ。
高知市議会の場合、市民の傍聴は県議会よりはるかに自由で、常任委員会で傍聴者が一杯になれば、定員など関係なくパイプ椅子を出して、つめてつめて来た人はなんとか座ってもらようにする。県議会のように一律機械的な対応はしない(最近は県議会も随分ましになってきてますが・・・)。議運も簡単に傍聴できる。当然議運の会議録は公開されている。
一方、高知県議会の議運は、県民の傍聴は許されないし、県政記者クラブ以外のメディアは取材できない。会議録も残らないという、今日考えられない時代錯誤ぶりがまだ残っているし、それを改めようという機運すらろくにない。そういう密室で政務調査費のことをいくら話し合っても、改革の方向が出てこない。言いたい放題だから。
また本会議に制服をきた守衛さんなんぞも不必要。「傍聴をさせてやっている」という前時代的、権威主義そのものだ。あきらかに妨害を意図した人物がきた時だけ対応すればよい。
面白いのが常任委員会での予算審議で、これは県議会のほうがはるかに丁寧にやっている。県庁の人は驚くと思うが、高知市議会では委員会の予算審議を部一括でやるんですよ、知ってました?だから課長は「被告席」には座らないし、一言も発しない課長もいる。
昨日の市民生活部の場合であったら、副部長が所管の各課の予算を全部駆け足でばーっと説明し、一括して「質疑どーぞ」となる。つまり、隣保館=市民会館も、地上デジタル対策も、町内会への補助金も、交通安全のことも、なんでもかんでも一緒に質疑するので、ほとんど深まらない。市教委はもっとひどくて、新規事業と概要をちょこちょこで、本予算の詳細はほとんど説明しない。
であるから審議はかなり短時間ですんでしまうのだが、議会のチェック機能という面からは疑問が残る。実は高知市議会では議会開会前に勉強会と称して、議員に時間をかけて執行部が予算の説明をしているので、質疑はそこそこで、構わないというのかもしれないが、本番の議会でなければ市民の目には見えないし、記録にも残らない。議案の持つ問題点を質疑で浮き彫りにしていくのが議員の仕事だろう。現状はかなり形骸化している、それが議会でわざわざ聞くことか?というような不勉強な質問も多い。
県議会は各課ごとに課長が説明して課ごとに区切って質疑する。時間はかかるが、こちらのほうが遙かにマシ。課の仕事がよく見えてくる。
議員を呼ぶときも、自分も県議には「センセイ」と言う(共産党以外)が、市議には「議員さん」くらいの感じ。センセイとは言わない。これが、すべてを象徴している。
執行部や議会事務局との力関係も同様で、おそらく国会が一番偉く、県、市、町村議会になるに従って議員のポジションが下がってくるのだと思う。ただポジションが「下がる」ということは、それだけ住民の目線に近づくことになるので、決して悪いことでない。県議会には、県民との距離感がある分、まだまだ封建的、前時代的なものがかなり残っているというのが実感だ。
高知市議会の場合、市民の傍聴は県議会よりはるかに自由で、常任委員会で傍聴者が一杯になれば、定員など関係なくパイプ椅子を出して、つめてつめて来た人はなんとか座ってもらようにする。県議会のように一律機械的な対応はしない(最近は県議会も随分ましになってきてますが・・・)。議運も簡単に傍聴できる。当然議運の会議録は公開されている。
一方、高知県議会の議運は、県民の傍聴は許されないし、県政記者クラブ以外のメディアは取材できない。会議録も残らないという、今日考えられない時代錯誤ぶりがまだ残っているし、それを改めようという機運すらろくにない。そういう密室で政務調査費のことをいくら話し合っても、改革の方向が出てこない。言いたい放題だから。
また本会議に制服をきた守衛さんなんぞも不必要。「傍聴をさせてやっている」という前時代的、権威主義そのものだ。あきらかに妨害を意図した人物がきた時だけ対応すればよい。
面白いのが常任委員会での予算審議で、これは県議会のほうがはるかに丁寧にやっている。県庁の人は驚くと思うが、高知市議会では委員会の予算審議を部一括でやるんですよ、知ってました?だから課長は「被告席」には座らないし、一言も発しない課長もいる。
昨日の市民生活部の場合であったら、副部長が所管の各課の予算を全部駆け足でばーっと説明し、一括して「質疑どーぞ」となる。つまり、隣保館=市民会館も、地上デジタル対策も、町内会への補助金も、交通安全のことも、なんでもかんでも一緒に質疑するので、ほとんど深まらない。市教委はもっとひどくて、新規事業と概要をちょこちょこで、本予算の詳細はほとんど説明しない。
であるから審議はかなり短時間ですんでしまうのだが、議会のチェック機能という面からは疑問が残る。実は高知市議会では議会開会前に勉強会と称して、議員に時間をかけて執行部が予算の説明をしているので、質疑はそこそこで、構わないというのかもしれないが、本番の議会でなければ市民の目には見えないし、記録にも残らない。議案の持つ問題点を質疑で浮き彫りにしていくのが議員の仕事だろう。現状はかなり形骸化している、それが議会でわざわざ聞くことか?というような不勉強な質問も多い。
県議会は各課ごとに課長が説明して課ごとに区切って質疑する。時間はかかるが、こちらのほうが遙かにマシ。課の仕事がよく見えてくる。
by tosahiro-k
| 2008-03-19 01:30
| 取材こぼれ話