JBL４３４４とプラスα

NEXUS７（2013）LTE版導入

グーグルのタブレット、NEXUS7（2013）を導入しました。SIMフリーのLTE版で、OCNの月額980円SIMを挿して使うことに。


OCNのSIM設定はプリセットされていない。届いているOCNからの情報に加え、よく分からない部分は、プリセットされている類似のプロバイダの設定を真似て成功しました。LTEをつかむと４Gの表示が出ます。

タブレットはエレパに並んで買った初代iPad（wifi版）以来。これは今もなんとか使えるのですが、重量が下手なノートPC並にあるし、wifi版なので、ほとんど無用の長物、便所の友と化していて、「もうタブレットはいいや」と正直思っていました。

が、最近の製品を見ていると、片手で持てる7インチなどもあり、かなり様相が変わってきているようだし、初代iPadの頃は高価だった通信SIMの費用が、かなり安く出回るようになってきているようなので、ここはいっちょいったるか、と購入することに。

NEXUS７(2013)は、グーグル公認の端末で、質感はアップルには及ばないですが、それなりにしゃれている。ASUSという台湾製だが、サポートも適切だった（訳あって初期不良交換してもらった）。

購入に先立ちアップルにするか、アンドロイドにするかという選択を一応考えたのだが、一も二もなくアンドロイドに。

スマホはiPhoneを卒業し、ギャラクシーS3に転向したわけで、もうiosはありえない。両方使ってきてやはりアンドロイドのほうが、遙かに優れていると思うし。

NEXUS７（2013）には当初はandroid4・3が登載されていたのだが、すぐに4・4キットカットにバージョンアップがきた。ディスプレイは緻密で非常に綺麗。音声もスピーカーが端末の両端にステレオで配置されているので広がって聞こえ、なかなかよい。ドコモのdビデオ契約をしているので、wifiのところでは、NEXUS7で映画を見たりしています（LTEの高速回線は１日３０MBしかないSIMなので、動画は無理）。

やはりいつでもどこでもインターネットにつながる利便性は、これに優るものはない。おもむろにwifiルーターを取り出すなどというのにはもう戻れない。これなら、たとえばスマホはやめて、ガラケーとNEXUS７という選択肢もありですね。維持費は激減する。検討に値します。

androidにはギャラクシーS3で馴れていたので、そのまま必要なアプリを入れ、新聞やニュース、ＳＮＳ、地図、写真・動画閲覧、電子書籍閲覧、電子メールなどを徐々にNEXUS７にシフトさせています。galaxyのように、ドコモのどんくさいアプリが入っていなくてすっきり。

メモリは2Ｇというハイスペックで動きは俊敏。ただ画面タッチに少し癖があるようには思いました。

NEXUS７（2013）LTEにできること　

テザリングの母艦（2012にはできなかった）、ドコモメールの送受信（docomo.ne.jp※）、マグネット対応ケース使用で、蓋の開閉で自動でディスプレイの電源を入り切りする。あとはスマホよりサイズが大きくて使いやすいということに尽きるが、これでなければできないというのはあまりないですね。

できないこと　

電話は050PLUSのようなものなら、やろうと思えば通話できますが、SMSとともに基本できないです。着信などのバイブレーションも装備されていません。

OCNのSIMには大満足。1日30ＭBをリミットに高速回線から200Ｋの低速にダウンさせられてしまう契約なのですが、200Ｋあれば上等。歩きながらラジオも聞けるし、サイト閲覧もちょっと遅めかなと感じないこともないですけど、まずまずですね。速い時にはサクサクですし。

※キットカット4.4になって、ドコモメールが標準のメールクライアントで表示されなくなっています。改善が急がれます。

写真はNEXUS７（2013）とギャラクシーS3、NEXUS７が片手でなんとか持てる限界かな。

ドコモメール、マルチデバイス対応に

ドコモのSPモードメール改めドコモメールが、12月17日からPCやタブレットでも共用できるようになった。さっそくimacのメールアプリに設定したが問題なく使えた。

なかなかいい。これならdocomo.ne.jpをメインアドレスにしてもいいかもしれない。

ざっくり言うと、docomo.ne.jpが、Gmailみたいになった感じ。これでスマホとPC、タブレットとの関係がまた変わっていくのだろうな、という気がします。

キャリアメールは卒業かなと思っていたとこでしたが、PCやタブレットで共用して、もう少し使ってみようかな、という気になってきましたよ。

「在特会」京都地裁判決 スッキリしない理由

その後、京都地裁のヘイトスピーチ判決について考えていまして、何でスッキリしないのかなという、頭の整理がだいぶできてきました。

判決は、単に恣意的に「差別だ」と言っているわけではなく、法的根拠を人種差別撤廃条約違反としていますよね。

国が加盟している条約は法律と同じでありますが、人種差別の国内法は整備されていないわけで、政府の「怠慢」で条約が実行されていないのを、裁判所の判断で、条約の精神にたって独自にこれを実行したことになります。これって恣意的といえば恣意的で、危うさもありながらも、すごいことではないのかと。

こどもの権利、労働のあり方、女性差別撤廃、教育無償化など、国際条約には入っているのに、政府が国内でサボっている事例はいくらでもありますから。

政府が国内法を整備していなくても、「条約違反だ」として具体的な強制力を働かせることができるという前例になりました（確定すれば）。でも、これは相手が「在特会」だからこういうことになっているだけで、行政相手に裁判やってもまず負けます。

その上で言いますけど、在特会のヘイトスピーチが人種差別なら、朝鮮学校への補助金凍結とか無償化から外すとかの行政機関による差別はどうなのか。

「三国人が震災の時に暴動を起こす」などと陸自の式典で発言する元都知事はどうなのか。

在日韓国・朝鮮人の地方参政権や地方公務員の受験資格の不利益はどうなのか。

このような権力の側からのあからさまな実体的差別は、お構いなしで、「在特会はけしからん」だけで、事足れりにしてしまうのはおかしい。

こんなことが、自分のスッキリしない感覚の背後にあるようですね。

この判決が、「在特会」レベルからすすんで、民族差別の実体的な是正、国際条約を遵守する重みについて考えていく契機になればとよいなと思います。

京都地裁 「人種差別」宣伝禁止、賠償を命令

在特会のヘイトスピーチは、「人種差別」であり、高額な賠償を命ずるという京都地裁判決。余りに酷い在特会の悪行に、喜んでいる人が多い感じではありますが、自分としては複雑な受け止めでして、手放しで喜んではいません。

この命令は、威力業務妨害や脅迫などとは別チャンネルで、「人種差別」に対して下っていますよね。だとすれば、国家が「差別」であると認定すれば、威力業務妨害や脅迫ではなくても、言論を封殺することが、時と場合によっては許される、高額な賠償を科すことができるということにつながるわけで、やはりそこには危うさを感じます。

在特会のあまりの酷さに、賠償させるのは当然だと思う良心的な人もいるだろうと思いますが、国家権力は「差別」など、都合の良いようにどのようにでも使いますから。

「同和行政」批判を長いことやってきて、解放同盟の皆さんに「差別者糾弾」と散々やられてきた我が身からしますと、やはりこういう裁定を、国家権力に安易にゆだねることへの警戒感をもっと持つべきではないかと感じます。

八鹿高校事件だって「差別者」を懲罰することが、目的だったわけですから。

もちろん、朝鮮学校への脅迫的な言動は許されません。レイシストは徹底的に包囲して孤立させなければならない。自分はついこの間も、新大久保でサムゲタン食べたり、御徒町で朝鮮大学の学生さんの舞台を見て楽しんでいるような人間ではありますけど、この判決については、もう少しじっくり考えてみたい気がしています。

堺市長選、維新候補敗北

堺市長選で都構想を掲げる維新新人が落選し、橋下徹代表の影響力低下は免れない。とりあえず良かったと思う。

だが、である。自分としては実は、もっと得票はひらくと思っていた。

198431 竹山修身 63 無現
140569 西林克敏 43 維新

投票率は5割強。

という結果で、維新は4割以上とっている。ちょうど大阪市長選の橋下徹と平松の得票割合と同じような感じ。

橋下代表の「慰安婦発言」から始まり、仁徳天皇陵にネオンサインをとか、台風の時にツイッター三昧、しまいに橋下代表自身が「争点を誤った」といって「堺はなくしません」と毎回弁明をしなければならないほど、彼らにすればひどい選挙戦だった。

竹山陣営はオールキャストで国政選挙並にテコ入れ。「党派を超えて堺を守れ」、「堺のことは堺で決める」という、誰にも分かりやすい、鮮明なスローガンでたたかえたのだから、自分としてはダブルスコアになってもよいと思っていた。

ルックス的にも、竹山氏も悪代官みたいな外見だが、維新新人は輪をかけてどうみても無党派、女性にはウケないタイプだった。これが、はじめに出馬が取りざたされていたアナウンサーだったら、危なかったなと。

何が言いたいかと言うと、維新は常勝大阪でも無党派をはじめ、支持を大きく減らし、その凋落ぶりを証明したのは確かなことなのだが、その一方で橋下らを支えてきた既成政党批判は、その受け皿として橋下を見限ったとしても、依然として根強くあるということを実感した。

これだけ騒がれても投票率もやっと5割。政治に期待感がまったくない人が半数いるということだろう。

国政に眼をむければ安倍内閣は、民主党、公明党と一緒に、この庶民の生活が苦しい時に消費税増税をゴリ押しして、その代わりに大企業にはさらなる減税をするという。

いくら「堺を守れ」と言われても、個人の暮らしが守れないのに、「何を言っているのか」と、しらけてしまう有権者の気持ちも分かる。竹山氏にも入れない、投票しない人が有権者の約半数、最大勢力であるという冷厳な事実を、よく見ておかなければならないと思う。

もちろん、今回共産党が、竹山氏を「自主的」に支援したのはまったく正しい。大阪市長選で平松氏を支持したのと同様、維新の野望を砕くためには、当然である。

かつて高知の共産党が橋本大二郎・高知県知事の実質支持に転じ、浦田県委員長が「私は橋本さんに入れます」とマスコミに発言するなど、強引ではあったが大胆な転換をした時のことを思い出した。共産党が、黒子戦法やゲリラ戦など変幻自在な戦術をとりだすと手強い。敵にとってはやっかいである。

Camera Brand に要注意

中古カメラやレンズなどの購入にマップカメラの通販を時々使っている。値段はあまり安くないのだが、在庫の品質が高く、美品、良品、並品のカテゴリーにも信頼感がある。

ふと、何か良い物はないかなとネットであれこれみていたら、前から買おうかどうか迷っていたD800の外付けバッテリーグリップMB-D12が、9500円などとある。通常マップカメラでの中古価格は25800円程度だったので、破格に安い。

特別セールか？

これ本当にマップカメラなのかな？と思ってみるが、いつも使っているサイトと同じ感じだし。

思わずポチろうかと思ったその時、サイトのロゴをよく見るとcamera brand とあるではないか。ん？

なんでmap camera と書いていないのか？？？？

サイトの中の会社案内をみる。確か新宿だったような・・・

住所が浜松になっている。責任者の小林真央というのもアレだし、会社の電話・ＦＡＸが携帯番号、メールはヤフーメールになっているではないか。

おっと、危ない危ない。値段が安いということは、やはり裏があるということだ。

サイトのデザインは本当にマップカメラとうり二つなので、マップカメラを日頃利用している人ほど引っかかりやすい。
こちらが本物のサイト。みなさん、お気を付けください。

トップが災害現場に行く理由

橋下徹・大阪市長が、大和川が増水し、住民が避難している最中に、自宅でツイッターに興じていたことを批判され、素早く現地を見に行った竹山修身・堺市長に対して、「土木技術のない市長が現場視察をしたところで、大量の随行職員を引き連れ、職員から説明を受けるだけ」と批判している。

アホかと。

市長自らが、随行はつけるなと指示し、数人で四駆でさっと出れば済むことだ。

平時の大名行列的視察と同じにしている。

台風災害の最中に住民対応をほっぽり出して、大名行列をする市役所などない。

もし高知県や高知市で、そういう話になったら、現場の職員から「それどころやないろうが」と強烈な突き上げを食らうことだろう。

大阪市は、そうなのか？現場職員には、そんな気持ちはないと思うが、もしそうなら、住民ではなく橋下＝トップの顔色をうかがう市役所にしてきた、身から出た錆だ。

河川が氾濫する時の圧倒的な水の怖さは、モニターではほんの一部しか伝わらないのはいうまでもない。その圧倒的な恐怖感を皮膚で感じなければ、正しい判断は下せない。モニターの外に住民の暮らしはあるのだ。自宅でヘソ天でツイッターをしながら住民の恐怖は理解できない。

国会議員の視察は余計な面はあるので、迷惑にならないようによく考えなければならないと思う。国会議員は現場で判断などしないから。

だが市長は違う。行政や消防組織の責任者であり、第一線で起きている事態に即応する最高指揮官である。不安におののく住民を現場で激励し、懸命に働く職員を鼓舞するのもトップの大事な仕事だ。

橋下大阪市長は、組織マネジメントがどうのこうのと、いつもの愚にも付かない屁理屈を言っているようだが、糊の効いた防災服しか着たことのない人間が考えそうなことだ。

公務の厳しさ

災害をはじめ市民の命が危険に晒された時、公務員は自分の家がつぶれようが、停電しようが、道が崩れて埋まっていようが、「いざ鎌倉」。這ってでも本丸＝役所に登庁して、首長をトップとする指揮命令下に迅速に入り、不眠不休で働く。それほど公務とは厳しいものだ。そのことは、東日本大震災で我々は改めて実感したはず。こういう時のために、日頃の「安定」はある。

この肝心要の時に、トップが本丸にいない、ツイッターで選挙活動。メールや電話で連絡をとっているから構わないだと。

大将が本丸から逃げた甘ったれた根性で、災害から市民を守る「戦」に勝てるはずはない。

災害時には市役所には重要な大量の情報が刻々と集まる。トップは常に部下から上がってくる問題を決裁しなければならないし、トップ自ら情報をとり、決断しなければならない時もある。

最前線にいてこそ伝わることがある。

自宅での携帯電話やメールで本当に大事なことが分かると思っているのだろうか。何より空気感の問題だし、最前線でとびかう怒号や雑談の中に大事な情報が含まれている。役所には多くの情報を持つマスコミも多数出入りしており、接触して情報交換もしなければならない。

台風による河川災害の場合、土木部の対応になる場合が多いと思うが、土木部の情報をやりとるする時は、大きな図面をみながら説明しなければ伝わらないことが非常に多いのだが、携帯電話やメールでは情報の共有が難しい。密な情報共有があってこそ、誤りなき判断をトップが下すことができる。

たとえばダムの放水の影響による避難は一刻を争う。ほんとにみるみるうちに増水する。離れた場所にいて電話やメールで、間髪をいれず的確な指示ができるはずがない。だいたい災害時にいつまでも電話が繋がると思っている時点で、相当おめでたい。

災害時に本丸に入る大切さが分からないような者には、多くの市民の命を預かる公務のトップ＝首長としての適性が著しく欠けている。一刻も早く辞めるのが、唯一市民のためにできることだろう。

大和川を挟んで見えた命への向き合い方

9月16日、台風18号の影響による豪雨により、古都・京都の桂川が氾濫して甚大な被害が出た。京都出身の知人に聞くと、少なくともこの30年間は京都市で浸水被害の記憶はないと言うから大変な事態である。

同日、奈良県を源とし、堺市と大阪市の境界を流れる大和川も水位が異常に上がり氾濫の危険が生じたことから堺・大阪市の数十万人に避難勧告が出されたその時、、、

前日の15日に堺市長選が告示された。日本維新の会を率いる橋下徹・大阪市長が、大阪都構想に反対する現職・竹山修身市長打倒に全力をあげる激しい選挙戦だ。

16日午前、堺市内の川が増水したことから竹山氏は選挙活動を中止。午前8時に市役所に登庁して担当者から状況を確認し、避難勧告を発令するなど対応した。市民の命を預かる市長として当然だろう。

その一方、大和川対岸の橋下大阪市長はというと、大変な状況が報じられている中でも登庁すらせず、自宅マンションからツイッターで堺市長選について、都構想に反対する竹山・堺市長は如何に誤っているかという、都合のよい一方的ないつもの自説を喜々としてダラダラと流し続けていたのだから、その神経に驚く。

地方自治体の最大唯一の使命は住民の命を守ることであり、災害など住民の命に危険が生じた時にこそ、本性が鮮明にあらわれる。橋下・大阪市長は大阪市営地下鉄梅田駅で火災が発生した時にも、まったく今回と同じでツイッターで遊んでいた。

こういうことが毎回続くと、実は肝心な時ほどツイッターに逃避してしまう一種の依存症ではないかとも思えてくるが、29日の堺市長選の投票日には、市民の懸命な選択を待ちたい。

日米防災訓練 やるならＣＨ４７で 改めＣＨ53Ｅで

オスプレイを使い南海震災対策を名目にした日米共同訓練をやるなら、もっと救助用に優れたＣＨ４７チヌ－クを使うべきだとジョークで提起したのだが、「良いところを突いてはいるが、現実的にそぐわない面がある」との指摘があった。

日本に展開し機動的に展開する米軍の主力は海兵隊だが、ＣＨ４７は大型ヘリでありアメリカ陸軍、陸上自衛隊、航空自衛隊に装備されているが、在日海兵隊には装備されていないということだった。

確かに艦載時を考えてのことだろうか、海兵隊は中型へリのＣＨ４６がかつての主力であり、それをオスプレイに入れ替えている。

だから、ＣＨ４７のほうがオスプレイより防災目的に優れているのは認めるが、アメリカ本土にあるヘリを、日本の災害時に持ってくることにはならないから、日本にある装備＝オスプレイを使って訓練するのはしかたがないというような結論だった。

だが、その論でいくならば、在日海兵隊にはＣＨ53Ｅ（写真）という大型ヘリが配備されているではないかということを改めて指摘したい。この機体は55人運べるとされていて、オスプレイの24人より、はるかに輸送能力が高い。

この機はＣＨ53Ｋという後継機が開発されていて、将来的にも海兵隊が持つ予定である。

在日米軍が、本当に「トモダチ」であって、日本の地震被害を心配してくれているならば、能力が劣り日本国民の不安が強いオスプレイをなんでわざわざ持ってくるのか。

ＣＨ53Ｅでよいではないか。沖縄からの航続距離はクリアしている。

本気で防災のことを考えているのではなく、オスプレイを飛ばし、地ならしすることが目的であるのが透けてみえてしまう。

誤解の無いようにしていただきたいのは、防災のため沖縄に海兵隊がいてほしいと言っているのではない。米軍海兵隊の普天間基地は即刻撤去すべきだ。

ＣＨ53Ｅの前身のＣＨ53Ｄは沖国大に墜落している。やはり軍用機は危険な代物で、この危険は基地がある限りなくならない。災害時には一定の役に立つ側面があり、災害発生時にはそれを活用するのが当然としても、だからといって基地を置くことを合理化するのは本末転倒というものであろう。

言いたいのは、ＣＨ53ＥのクラスＡ事故率は、オスプレイの半分以下であり、オスプレイの不安定さは突出していることで、このように危ない機体を、防災訓練をやろうという時に、より救助能力の高いＣＨ53Ｅを持っているのに、それを使わず、わざわざ能力の劣るオスプレイをもってくる意図は何なのかということだ。オスプレイのデモ以外の何ものでもないことが、ＣＨ53Ｅとの対比で一層分かりやすくなる。

話は変わるが、日米共同訓練をやろうとしている10月25日から27日は、高知県のねんりんピックと重なる。ねんりんピックの開会式は26日。

高知県はねんりんぴっく成功のために、それ専門の課を前から作って、ＰＲポロシャツを着て、全国から小金を持った元気な高齢者が、スポーツを楽しみながら、観光を楽しんでもらう、県上げての一大イベントとして懸命に準備をしており、そのラストスパートに入っているのだが、それだけではなく、ねんりんピックには皇室の宮様が出席するのが通例である。となれば、想像を絶して警備計画は大変であると思われる。

にもかかわらず、とって付けたように、米軍のオスプレイのデモンストレーションのためだけに、強引に日程をぶつけてきて、おまけに、この期に及んで、まだいつ、どういう計画なのかを米軍側は明らかにしていないのだから、県・県警も困り果てていている、というか怒っている。当然だろう。なめられたものだ。

この不満は、もともとの救助訓練「南海レスキュー」を計画していた陸自中部方面隊にしても同様ではないだろうか。トンビに油揚げみたいに、統合幕僚監部と在日米軍が政治的な駆け引きで乗っかかってきて、陸自独自の計画は台無しである。

というようなことで、ねんりんピックの開会式が10月26日なので、高知でオスプレイ飛ばすとすれば25日ではないかとみております。