2013年 01月 20日
生活保護とジェネリック |
厚生労働省は生活保護を受けている人が医療にかかる際に、ジェネリック医薬品を使うことを事実上義務化し、使わない場合には「指導」の対象にすることを検討しているという。以前から、この話は出ては消えていたが、生活保護費の大幅削減を狙う政権誕生で、より具体性を帯びてきた感じがする。
これを差別といわずして何というのか。人権侵害も甚だしい。貧乏人で生保をもらってるような輩は安い薬で上等だと言っているのである。
もちろん、今の薬価には大きな問題があり、引き下げる方向での改革が急がれることは間違いないが、だからと言って、生保受給者に一律・機械的にジェネリックというのでは問題が重大すぎる。
ジェネリック医薬品について、尊敬する町医者Y先生と話をしたことがある。
Y先生に言わせると、ジェネリック医薬品というのは先発薬とは似て非なる物である場合があるので信用してないとのことだった。
つまり、特許が切れて成分は公表されているが、本当に大事なノウハウはそれぞれの製薬会社が絶対出さないのだという(当然だろう)。レシピが分かったからと言って、一流シェフと同じ味は出せない。
たとえばカプセルの溶け具合には、飲んだ薬が胃腸のどの部分で溶けて効きだすのかを決める、きわめて重要な役割があるのだが、後発薬には、特許部分以外のノウハウはないため、それにより効きが大きく変わってくる場合があるとのことだった。
ジェネリックに替えて、深刻に病状が悪化した患者が、戻したら治ったこともあったと。であるからしてY先生は「なんでもかんでもジェネリックという医者は信用しないほうがいい」と話していた。
つまり、先発薬にするか、ジェネリックにするのかは、医者が治療のためによいと考えて下した判断を尊重しなければならない。生保受給者であろうと、なかろうと。当たり前である。
ちなみにY先生、「生保受給者にジェネリックを使えと、国がそこまで言うのなら、医療費抑制に貢献するために、まずは厚生労働省の職員と家族に使用を義務づけたらどうか。ならば信用する」と。
隗より始めよ。
しかし、実際には専門家ほどジェネリックのリスクを分かっているので使いたがらないのが現実だ。にもかかわらず「貧乏人は麦を食え」。この国は本当に情けない国に成り下がってしまった。
これを差別といわずして何というのか。人権侵害も甚だしい。貧乏人で生保をもらってるような輩は安い薬で上等だと言っているのである。
もちろん、今の薬価には大きな問題があり、引き下げる方向での改革が急がれることは間違いないが、だからと言って、生保受給者に一律・機械的にジェネリックというのでは問題が重大すぎる。
ジェネリック医薬品について、尊敬する町医者Y先生と話をしたことがある。
Y先生に言わせると、ジェネリック医薬品というのは先発薬とは似て非なる物である場合があるので信用してないとのことだった。
つまり、特許が切れて成分は公表されているが、本当に大事なノウハウはそれぞれの製薬会社が絶対出さないのだという(当然だろう)。レシピが分かったからと言って、一流シェフと同じ味は出せない。
たとえばカプセルの溶け具合には、飲んだ薬が胃腸のどの部分で溶けて効きだすのかを決める、きわめて重要な役割があるのだが、後発薬には、特許部分以外のノウハウはないため、それにより効きが大きく変わってくる場合があるとのことだった。
ジェネリックに替えて、深刻に病状が悪化した患者が、戻したら治ったこともあったと。であるからしてY先生は「なんでもかんでもジェネリックという医者は信用しないほうがいい」と話していた。
つまり、先発薬にするか、ジェネリックにするのかは、医者が治療のためによいと考えて下した判断を尊重しなければならない。生保受給者であろうと、なかろうと。当たり前である。
ちなみにY先生、「生保受給者にジェネリックを使えと、国がそこまで言うのなら、医療費抑制に貢献するために、まずは厚生労働省の職員と家族に使用を義務づけたらどうか。ならば信用する」と。
隗より始めよ。
しかし、実際には専門家ほどジェネリックのリスクを分かっているので使いたがらないのが現実だ。にもかかわらず「貧乏人は麦を食え」。この国は本当に情けない国に成り下がってしまった。
■
[PR]
▲
by tosahiro-k
| 2013-01-20 23:37
| その他
|
Comments(0)